■シス女性は自分らがマジョリティという自覚が足らんのとちゃう？

当然の前提として、トランスジェンダー（体の性別と自認している性別が一致しない人）は、シスジェンダー（一致する人）に比べてマイノリティ（社会的な弱者・少数者）であり、マイノリティを排除するのは差別であり、許されない。

だから、トランス女性（男性の体に生まれたが自認が女性の人）を女性用の場所（トイレや更衣室や女子スポーツ競技）から排除するのは差別であり、許されない、という結論にしかならない。

「男の体を持つトランス女性はシス女性よりも筋力が強いから危険だ」と排除を正当化するのは「黒人は筋力が強いから危険だ」と排除を正当化するのと同じ差別だ。

近所で黒人による強盗・強姦・殺人事件が立て続けに起きたら、平均的な日本人男性の体格を持つ僕だって怖いよ。殴り合いでは勝てないし、逃げようとしても脚の速さでも負けそうだから。

こういう黒人犯罪者への恐怖は架空の問題ではなく、在日米軍基地のある地域や最近新型コロナ絡みでアジア系への差別が強まっている外国では切実な問題だろう。

だからと言って日本でマイノリティの黒人を排除する差別が許されるはずがない。ホンネを言えば黒人は怖いので僕の町からいなくなって欲しいと思っていても、それは表に出してはいけない差別発言なんだ。

そういう黒人差別発言と同レベルの言動だというのに、ネットでシス女性が公然とトランス女性を排除する意見（例：未手術のトランスは女子トイレを使わないで欲しい）を垂れ流している様を見ると、シス女性はシス男性に対してはマイノリティであるという立場に慣れすぎていて、自分たちがトランスに対してはマジョリティの立場だという自覚が足りなすぎると言わざるを得ない。

Permalink | 記事への反応(4) | 17:33

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