「ジョブ型雇用」導入すれば、係長にもなれない人が続出する:日経ビジネス電子版
でもね、欧米のジョブディスクリプションを見れば、実際にはもう細かいタスクなんて書いてない。昔はタスクが書いてあって、このタスクをやれば帰れるという仕組みだったけど、今はそうじゃない。周囲の仕事も手伝うとか、規定にない場合は上司の判断に委ねるとか、書いてあるんですよ。で、もう明確に規定などできなくなっている。その結果、何が起きているか。
今度は人事コンサルタントがそれを見て、タスクではなく、責任とか理念とか職責とかが書いてある、いわゆる「グーグル型」に変えようみたいなことを言っているわけです。それって日本の職責グレードとか役割給とあんまり変わらないじゃないと僕は思うんですね。
昔、大英帝国がインド統治したとき、官位と職位(役職)を併記したのを思い出した。今の南アジア全般がそう。短期的な成果の評価と長期的な経験をパラレルに扱うメカニズムがあるといいのだろう。