テレビ番組スッキリで、アイヌを侮蔑する発言が批判されている。
ただ、批判も行き過ぎると毒になると、今回お怒りの方々に伝えておきたい。
特に、アイヌ民族と直接関係無いのに怒りを表明している人は考えてほしい。
今回、スッキリへの批判に支持を集めているのは、アイヌに対する世間の理解が進んだからではない。
むしろ、批判に回っている人間も「あ、イヌ」が歴史的に差別として使われていた事を初めて知った人も多い。
そもそも、特に本土の人間はそうだけど、一般にアイヌに関心は薄いのだ。
では、何故スッキリ批判が支持を得ている様に見えるのかと言うと、アイヌ以前にマスコミが嫌われているからだ。そして、スッキリは悪しきワイドショーとして槍玉に挙げられてきた。
そして、今回の発言主の脳みそ夫氏も芸人としてそこまで人気が無かった事も幸いだった。
これが、人気番組であったり人気芸能人の発言だったとしたら、ここまで批判に支持が集まったか疑問である。
つまり、日本嫌い、権力嫌い、マスコミ嫌い、ワイドショー嫌い、つまらない芸人嫌いな連中がアイヌ問題を出汁にして叩いているに過ぎない。
こいつらは、いつ手のひらを返すか分からない。
その証拠に、加藤官房長官が今回の問題に触れた時、「政府が口を出すんじゃない」など、少し混乱を見せた。
はっきり言うと、今回怒りを発している人は、好き勝手に相手を罵倒できる正義に酔っているとしか思えない人を見かける。
今回の謝罪で済ませたくないと言っている人もいた。
では、具体的に何を求めるのかと思えば、はっきり言わない。
今はまだ、世間の支持を得ているから指摘を受けていないだけだ。
多分、このままだとバックラッシュが来る。
大半の人は、アイヌ問題はややこしいから黙っておく事を選んでいるだけだ。
このまま、過剰な要求を求めると、そういう人たちは批判に回るだろう。
それでも構わないというのなら止めない。
ただ、日本嫌い、権力嫌い、マスコミ嫌い、ワイドショー嫌い、つまらない芸人嫌いの餌になっていないか、少しだけ省みてほしい。