2021-03-09

中国人と間違われて被害にあう

 なぜ、アジア系の人々に対するヘイトクライムが増加しているのか? 

 ヘイトクライムが増加しているシアトルがあるワシントン州キング郡副検事は、その理由について、「アジア系アメリカ人新型コロナウイルス拡大の原因だと考えているアメリカ人が多いからだ」と話している。

 そんな偏見を抱くアメリカ人がいるのは、トランプ氏が新型コロナウイルスを「中国ウイルス 」と呼び続けたことが一因であると指摘されている。先日の退任後初演説の際も「中国ウイルス 」と憚らずに呼んで中国批判した。

 トランプ氏のこの呼び方が影響を与えたのだろう、前述のAAPIの調べでは、ヘイトクライム被害を受けたアジア系の人々の40%が中国アメリカ人だった。しかし、レイシストは同じアジア系であってもどこの国の人かまでは的確に判断できないことから中国人と間違われた中国人ではないアジア系の人々も多数被害に合っている。実際、韓国系アメリカ人被害者は全体の15%を占めている。

 ロサンゼルスコリアタウンでも、韓国系アメリカ人空軍退役軍人が2人の男から中国ウイルス 」という差別的言葉を放たれ、殴られるというヘイトクライムが起きた。

 確かに、外見だけでアジア系の人々を何人か判断するのは難しい。先日、サクラメント高校教師が、オンライン授業中に「目尻が上がれば中国人、下がれば日本人」とアジア人差別するジェスチャーを行ってバッシングされたが、そんなひどいステレオタイプ化がされたのも、何人か判断する難しさからだろう。

ウイルス地獄に落ちろ!

 ちなみに、アジア系に対するヘイトクライムの70.9%以上が言葉によるハラスメントで、8.7%が肉体的暴力だが、高齢者はどんなヘイトクライム被害を受けているのか? AAPIに報告されたケースをいくつか紹介してみる。

 「薬局入店するのを待っていたら、建設作業員たちがわざと咳をし、つばを吐きかけ、斜めな目つきをして私をからかいました。誰も彼らに出て行けと言いませんでした」(カリフォルニア州オークランド在住の68歳)

 「ハードウエアショップにいたら、突然後ろから突かれました。その時の防犯カメラには、白人男性が私の背中上部に肘鉄を食らわせ、『黙れ、猿め。ばかやろう、中国人男、中国に帰れ。ここに中国ウイルスを持ってくるな』と罵っていました」(カリフォルニア州サンフランシスコ在住の67歳)

 「妻と散歩をしていた時、2匹の犬が襲いかかってきたのです。その犬の女性オーナーがやってきてこう言いました。『犬があなたたちを怖がっているのは、あなたたちが犬を食べるからよ。自分の国に戻ってよ』。 それを聞いてショックを受けました。私は彼女アメリカまれだと言いましたが、彼女はお構いなしで、犬をけしかたことを謝りもしませんでした。僕は、車のライセンスプレートを撮影し、警察アニマルコントロール機関通報、彼らは調査中です」(ワシントン州サマーミ在住の67歳)

 「夫と食料品の買い出しから歩いて帰宅する途中、横を通り過ぎる車の中から、3、4人の人々が、『ウイルス地獄へ落ちろ』と叫んで来ました」(カリフォルニア州モントクレア在住の68歳)

  • カモン地獄。Camon hells came on health. さっしろ。1万円札1枚と。千円札10枚。最低な。くずしとけよ。あともう1枚かくしとけ万冊。3万はいる。 地獄へ落ちろ。

    • 目じりが下がれば日本人、ってわざわざ確認してくれてるのも、 間違えて日本人を攻撃しないようにっていう気遣いなんだろうね

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