仕事でも家事でも、作業のあらゆる手順を伝えてそのとおりやってもらうっていうのは現実的に無理だ。
だからどうしても、細かい部分は指示不足になるし、そこは作業者の裁量でやるしかない。
もちろん全体の方向性を決めるような大きな部分で指示が足りていなければ、作業者も質問を返すべきだが、右からやるか左からやるかみたいな話をいちいち確認しながら行うのは合理的じゃなかろう。
もし、指示者が右からやることにかけて並々ならぬ拘りを持っているのなら、きちんとそこは指示に含めなければならない。
指示が不足していたら、そこは作業者の裁量に委託したも同然なのだから、作業者が左からやったことに対して怒ってはいけない。
せいぜい、次からは右からやって、と伝えるくらいだが、それも次回の作業に確実に反映されることを期待するのは筋が良くない。
最も良いのは指示者がそういった細かい拘りを捨てることだ。
それが許容できないなら、許容できない部分は毎回指示に含めるべきなのだ。