2021-01-24

自分がどのような音に囲まれていたのかを抜き書きしてみる。

ピアノリサイタルオーケストラも何も行われなくとも、なぜ音楽をやれたのか。思い出せる限りで、気になったことを書いてみる。

かつての小学校は、月末土曜だけ集団下校を行っていた時期があった。その下校する児童が、しゃべり声とともに自分の家の前を通っていく。もちろん私のピアノの音はその児童に届いていただろう。

小学校まで、道があまりにも単純すぎたため、クラスメートの声が、前方100m以上前にいる私に筒抜け。女子の声なのに、きれいに聞こえる。

目の前の文房具屋には、必ず自転車が3台くらい止まっていて、チェーンの音が必ず聞こえた。

路が行き止まりだったため、Uターンしてくるバス運転音。

まだ冷房のないバスの警笛。

神社にいる猫に、煮干しをあげると、鳴かずに食べてきたが足音は聞こえた。

考えられないような薬屋の沈黙

下級生のやってた「アトランチスの謎」のBGMがドアから聞こえていた。

空き地を走り回る同級生持ちの電動RCカーグラスホッパーの音(もちろんラジコンは買ってくれなかった)。

FMは今と違って非常にきれいに入った。

台風は周期的にやってきたが、窓ガラス割れるのではないかと思われるほどの強いのが一回来た。

AM受信時の妨害電波はうるさかった。しかし、SWには妨害電波が入らなかった。

もう今はなくなってしまった桜の木の花びらの散る音。

この手の桜の木は、私の故郷とは違ったところにもう一つあり、そこも全く同じ音が聞こえた。

そうだ。一番気になっていたのはこの音だ。

アパート大家が、気に入って樹木を植えようという話になり、私の小学1年のころには、すでにものすごい高さになっていた。

何が楽しくてこんなものを植えたのが不思議だったが、必ず風が吹くとその樹木の葉は揺れ、かなり大きく音を立てる。

私はこの音とともに10年以上を過ごしていることになる。

音楽家になれるかどうかは、自分身の回りの音に気が付くかどうかなのではないだろうか。

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