2021-01-21

もやっとするその瞬間。

我々の日常にはもやっとする瞬間がある。

それは日々の中、電車に乗るようにバスに乗るように、クラゲに乗るように。

ある日にはそこからもうすこし足を伸ばすときもあるだろう。

それはまるで春の日の冬の雨のように寒い

だけれどもそのときにはもう雨はやんでいる。

からといってそういう日には寒さが厳しいというわけでもない。

そんな日にはなんだかモヤッとする。

もしもコントラバスが弾けたらなら。

思いの全てのバスにして。

キミに伝えることだろう。

だけど、バスにはクラゲしか無い。

クラゲには歌える腕がない。

もやっとする。

もう少しすれば手が届く。

峠の最後最後、急坂を迎える。

それはプロであれば鼻歌交じりに登る道。

ベッティーニなら軽くいなせる登道。

僕たちは

びゅうーあーびゅうーあーと異音を響かせながら登る。

もやっとする。

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