2021-01-19

最大のアンチは金を払わない自称ファン

芸人やってる。売れてないけど。

デビューして間もない頃、SNSを始めた。

適当につながっていくんだけど、その中にいたのがこいつら。

特に絡むわけでもない。

俺も日々のつまらない日常投稿していくだけだ。

これをデビュー期としよう。

そして時代の流れで、俺らはYouTubeを始めた。

最初SNS拡散お願いします!とバカの一つ覚えみたいに告知するしかない。

当然リツイートなんかされない。

しばらくして、YouTubeがバズった。

と言っても数十万再生だが、俺らにとっては露出が増えるチャンスだ。

SNSも徐々にフォロワーが増えて、ファンとの交流も生まれた。

これは成長期としよう。

その後、ちょっとだけ名前が売れた。

YouTube再生数が増えて、成長期に繋がったファンは喜んでくれた。

中にはライブにも足を運んでくれる人もいた。ありがたい。

けど、そこで出てきたのがデビュー期の自称ファン(?)だ。

やつらのSNSでは俺がしてきた苦労が語られ、そんな俺らが売れてきたのは時代が追いついてきた証拠自分最初からわかっていたと書かれているのだ。

あいつは苦労人」「YouTubeも頑張っていた」そんな投稿毎日されている。

まぁそこまではいいや。ムカつくけど。

月日が流れて、少しだけテレビに出た。

そのおかげでもっとフォロワー数は増えて、俺は少しばかり報われた気がした。

相変わらず、成長期のファン露出が増えてきたことを喜んでくれる。

でも、ここで増えた新規ファンマウントを取り出すのが奴らだった。

「君はなにキッカケ?」「俺は最初から見てる」などと言い、勝手に間口を狭める。

相変わらず彼らのSNS饒舌で、俺の苦労を見守ってきた記録が投稿されている。

君たち以外はライブで見かけるけど、俺は君たちを見かけたことがない。

俺にとってはただ存在していた君たちより、YouTubeを見てくれてライブに足を運んでくれるファンの子の方が嬉しい。

そういう子達は新しい芸風にチャレンジしても文句を言わない。

君たちだけだよ。文句言うの。俺のネタ見てもいないのに。

そして俺らは芸人だけじゃ食っていけない現実を知り、解散を決めた。

ファンの子は皆悲しんでいた。

けど、誰よりも声がでかかったのが彼らだ。

「皆見る目なさすぎ」「俺はずっと伸びると思ってた」そんなことを言っている。

そして新規ファンの子達に「もっと早く見つけないのが悪い!」と怒っている。

でもね、一つ言わせて。

早くに見つけて何もしないのと、あとから見つけてお金落としてくれるのだったら、俺は後者ファンと呼びたい。

お前たちは自分に酔いたいだけだ。

あの時渾身のお願いをしたツイート、1つでもRTしてくれたか

YouTubeアップロードした時、1本でも見てくれたか

ライブ、1回でも来てくれたか

そうじゃないなら、最後まで無関心でいてくれ。

売れなかったのを君たちのせいにするわけではないけど、少しでも協力してくれていれば嬉しかったな。

彼らのSNSでは、今日もまた俺らみたいな名も知れない芸人解散を嘆くツイート投稿されていた。

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