従来の近未来もののように排ガスなどによる大気汚染ではない。これから現実に起こるウイルスによる大気汚染だ。
コロナウイルスが変異して、空気中でもちょっとやそっとの熱や薬品にさらされても半永久的に不活化しない耐久性と、感染すれば2週間以内に99%の感染者に死を、生き残りの1%に死にたくなるほどの後遺症地獄をもたらす毒性を獲得し、もはやコロナウイルスではない別の名前が付けられた殺人ウイルスが大気中を漂う。そんな世界だ。
そのような星で人間が活動するには、宇宙服のような防護服かパワードスーツを着るか、オンラインゲームにアバターでログインするように室内からロボットを操作して外界にアクセスするといったことが必要になる。
または人類が進化してテレパシーや幽体離脱(のようなもの)などの能力に目覚める。これならウイルスに触らずに活動ができる。
ロボットを作るまで科学技術が進歩したのにウイルスの強さのインフレにはついていけなかった。コロナウイルスは現実でもそういう奴だ。
コロナウイルスを含め、すべてのウイルスは年月が経つと弱毒化して宿主と共存する(正確にはそういうウイルスだけが生存する) 感染すると宿主を100%死に至らせるような強力なウイ...