これまでおそらく少なくない女性たちが、結婚に「上昇」を期待し、自分の生まれた境遇をわずかでも改善したいと望んできたのですが、AIはそうした望みに応じてはくれません。あまりおおきな夢を見ないで、身の丈に合った相手を探しなさい、と言うのです。ビッグデータ分析から得られた相手は、自分の身の丈に合った相手であり、いわば鏡に映された自分の姿です。したがって、すでに自分自身の生活に満足している人であれば、AIが推奨する相手をあまり抵抗なく受け入れることができるでしょう。自分自身の現在のありかたに自信をもって生きている人であれば、似た者同士の相手にも敬意をもって接することができるでしょう。
人と人の縁結びにすぎない結婚に「上昇」を期待するのが間違いでしょう。
しかし、そういう人ばかりではないのです。AI婚活システムによって成婚を果たしていくのは、同類婚を受け入れられるような、ある階層以上の人々に限られるものであって、それ以外の人々にとっては、足切り・排除として作用することになります。新世代のAI婚活システムは、異なる階層間の差異を文化的な格差として露出させ、選別・排除を精緻にしていくのです。
おそらくこの新世代システムにとって克服できない最終的な障壁となるのは、顔、ルッキンへのこだわりです。堅実な同類婚を阻む、ルッキンへのこだわり。相手の顔が好きかどうかというのはとても重要なことで、幼稚なこだわりだと言われようがなんだろうが、人々がこれを手放すことはありません。ここでは、対抗的な判断基準としてのルッキズム、「抵抗のルッキズム」というべきものがあって、それは結婚という場面において、人間の自由意志の最後の砦となるのかもしれない。
ルッキズムのさばらせちゃ元も子もないでしょ。。
生活水準を上げたくて困っている女性たちには、税金からお金を出してあげるのがいい。
一人でも生きていけるだけの補助費を出そう。
愛ってしってるか?