時折、「昔のネットの世界はおおらかで平和だった」という感想がTwitter等で流れてくることがある。
これに対して「そんなことはなかった」という反応が来るのももはやテンプレだが、一見相反するように見える2つの意見はある意味間違っていないのではないかと思う。
まず「昔のネット」というのもかなり曖昧なので、ここではいわゆる「ネオむぎ茶事件」が起きた2000年前後の2ちゃんねるというものを基準にしておこう。
はっきり言って当時の(まぁ今でもかもしれないが)2ちゃんねるはほとんど無法地帯だった。匿名掲示板であるというアングラな特性上罵詈雑言やらなんやらもあった(気がする)。
ただアングラであることを理解していたユーザーも多く、インターネットに接続する人間が今より少なかったこともあってある程度の自治はなされていたように思う。
ここで重要なのはこれがあくまで無法地帯に設けられた自治であるということである。だからこそ自治の管轄外の行為に関しては寛容だったし、そもそもそれに不寛容な人間は入ってこなかった。
これが「昔のネットはおおらか」でありつつ「無法地帯だった」という理屈である。
例えるならば戦後以後の混乱期、身分証などなくても飛び込みで働くことは今よりも簡単だっただろう。そんなものはなくとも働く人員でさえあればよかったからだ。
しかし現代ではそうはいかない。そんな身元の怪しい人間ができることはかなり限られている。
一方で、当時と今とでは治安や医療、娯楽の水準などは比べるべくもない。社会はどんどん発展し安全になっている。「昔に戻りたい」という人も、このギャップには耐えがたいだろう。
つまりは、社会が成熟していくうちに安全やセキュリティとトレードオフにおおらかでファジーなものが失われていくのは常であり、それはインターネット上の社会においても例外ではなかったという話である。
自分はこのどちらがいいというつもりはない。ただ過去を懐かしむ人を否定するべきではないし、かといって社会が進歩することを拒否するべきでもないという、あまりにも腑抜けた意見をふと、言ってみたくなった。
昔のほうが、事故でも「そんなのあっていいの?」ってくらい杜撰な原因で、大勢が亡くなってるしね
ネオ麦茶 の頃って今のSNSと変わらん位の自治が効かない無法地帯だったぞ それ以前のFlash黄金時代の頃の話かな?
昔はそれでもなんだか落ち着いていたというか、 皆が同じ方向向いてたので楽だったな ネットでは金儲けが出来なかったのがでかいな ネット上で金儲けしようとする奴は 殺してもいい...
板の数からして隔絶して多かったからなあ。 一時期から2ちゃん=ニュー速→VIP→なんJみたいなすり替えが横行しちゃったけど、実際の2ちゃんねるは板毎に秩序も法も変わりまくってた...