2020-12-12

最近読んだ本の感想を書いていく

■はじめに

・筆者は28の男で、普段はあまり本読まない→有名作品多めかも

最近晴れて無職になったので時間ができてちょいちょい読んでいる

・なんとなく読んだ感想を共有したい&自分日記を見て読みたいと思う人がいたら嬉しい

ネタバレはしないけど、あらすじと魅力だと思ったところは内容に触れる

綿矢りさインストール

あらすじ:グレた女子高生が賢くてませた男子小学生と組んでエロチャットネカマする話。

たぶん中学生ぶりに読んだ。

当時読書感想文ネタとして適当に買ったのに題材が題材だけに作文に困ったのを覚えている。

インターネット黎明期の話なので、その頃の文化に興味があるorあった人は懐かしく読めるかもしれない。

それを差し引いて、今読んで面白いかといわれると微妙かもしれない。

角田光代八日目の蝉

あらすじ:不倫相手の子供を盗みだし、我が子として育てながら逃げ続ける話。

主人公である母の心情が細かく描写されているので、子育て経験がない男でも話に入りこめた。

しろ子育てしたことある人が読んだらどう思うんだろうか。

フィクションなのに妙なリアリティもある。

母子二人でおくる、小さな生活」は「いつ終わりが来るかわからない逃亡生活」でもある、という二重性が切なく苦しい。

話の内容は重く暗いが、子育て舞台となる島の情景描写結構心に残った。

精神科入院中に友達に勧められて読んだが、こんなん読んでたらそりゃ病むわ、と思った。

住野よる君の膵臓をたべたい

あらすじ:不治の病を持つ少女陽キャ)と自分平穏のため他者との関わりを避ける青年陰キャ)の不思議関係性と青春を綴った話。

今更ながら読んだ有名作品

個人的主人公青年に対する共感が全くできなかったので最初のほうはあまり面白く感じなかったが、

物語の展開がドラマチックで、はっとさせられることも多いので後半は一気に読み進めた。

人気作品だけあってややベタな展開だけど、登場人物キャラ付けも分かりやすいし読みやすい。

分かりやすいだけかというとそうでもなく、「他者の捉え方」「自己の在り方」について考えさせられる一冊。

少女青年を呼ぶ際の描写ちょっとしたギミックがあり、心に響く。

この描写活字しかできないので、原作を読んでおいてよかったと思った。

桜木紫乃「砂上」

あらすじ:作家を目指す主人公が、夜の街で生きた母と、歳の離れた妹とを素材に渾身の一作『砂上』を書くために奮闘する話。

エッセイではなくあくまでも「自分自身をネタにした小説」を書く話なので、主人公自分経験を虚実入り混じった状態で綴ることになる。

と同時に、主人公生活過去の捉え方にも変化が生まれる。

主人公が「『砂上』を書く」ということが考え方や行動に影響を及ぼしていき、それを素材にまた「書く」。

この繰り返しで主人公をの心情やそれを取り巻く事情が少しずつ変化していくのが面白かった。

個人的に「金のあるなしじゃなく、人間毎日なんにも変わらないってのがいちばん貧しい生活」というセリフが心に残った。

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