2020-11-02

整理という言葉の話

整理というと、まず「話を整理する」的な使い方がある。これは、とっちらかってる状態をわかりやすくするということで、情報という世界の話。

一方、今度は「人員整理」的な使い方もある。こうなると、事態はかなり物理的な意味合いを帯びてくる。これまでそこにいた人がいなくなり、オフィス内の机とかも移動させられるだろう。剣呑だ。

俺は前者の意味でのほほんと整理という言葉を使うことが多いが、あらためて考えるとけっこう怖い言葉であると思う。情報のかたちを変えるのと、不要人員の肩を物理的に叩くのではまるで違う…というのは、職場で「整理が必要と思料する。」という文言書類で目にして思ったこと。

職場の整理っすか。いいっすね。色々散らかってますもんね。やりましょう」

「うん。じゃあ今週中に私物まとめて出てってね」

「えっ」

「整理するって言ったじゃん」

あり得る。

「ふーん、整理ね。いいんじゃない」とか気安く思ってるとえらい目に遭いかねない。ちょっと順番を入れ替えるとかキレイにするだけだと思ってたのに…。

と、ここでふと思うのだが、「ちょっと順番を入れ替えるとかキレイにするだけ」ってのだって、大層なモノじゃないか、といきなり気づく。

例えば買ったレゴブロックの中身をすべてぶちまけた状態と、それをすべて使って完成図を仕上げた状態と、何が増減しているでもなく状態が整っただけだが、もはやこれは創造に等しい。

「整理」は一種クリエーションなんだな。既存のものを並び替えてかたちを変えることは、まったく別のものをいちから完成させるのと同じかもしれない。オチはないがそういうことを思った(ところで、実際のレゴブロック図面にしたがって製品を組み上げるとブロックがいくつか余るようになっている)。

  • 整理分類体系構造

  • 5Sって知らんかった。日系企業ってローマ字の頭文字で表現するので、ピンと来ないときはあるなあ。 それはさておき、誰かこの話で勘違いコントのシナリオ書いていそう。

  • 最近のレゴはそうなんか? 子供の頃はレゴばかりやってた記憶があるんだが余った覚えがない それより、秋月のキットとかの方が部品が余る 自分はこれをタイムボカン現象と呼んでい...

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