そいつは等身大で二次元的ではなく三次元的なキャラ作りと評価していたが、正直今の創作物からそれらがすっぽり抜け落ちてるだけなんだよね。だから今になって80年代回帰が緩やかに起こると、かつての表現が非常に新しく見えてきてしまう。それらはかつて90~2006年代の属性(ツンデレ・ヤンデレ・妹等)の多出によって失われたテクニックの一種なんだけど、今になってリアルな人というものそのものが見直されてきて、スポット的に人気になった。みんなそろそろ、というかようやくテンプレ的なキャラに飽きが来てしまっているのではないかと。とはいえかのかり作中にも十分あテンプレキャラやパターンはあるし、80年代だってテンプレとパロディの宝庫だった。多分グイグイ来る女とか見ている男たちが気持ちのいいテンプレは残ってゆくんだろう。個人的にはあんなグイグイくる女や妙に女房めいた決断や決意を迫る女がいたら疲労感を感じるが。
テンプレがなくなれば映画や邦画と変わらなくなってしまいかねないが、全くやってないことをやる土壌は年々失われていると思う。競争激化で冒険することができない。結果的に王道はある程度踏襲される。今はただ巡ってきてるだけかなあと。人間味という測れないパラメーターを重視するのは個人的には好きだけどね。テンプレのツンデレとか連発されるよりいい。