2020-09-15

架電」という熟語に感じる不気味の谷の話

なんというか、気味の悪さを感じる言葉なのだ

様々な熟語を並べられて、「この中から一つ仲間外れを選べ」と言われたら、根拠もなく選んでしまいそうな気がする。

電話をかける、という行為を「架ける」で表すのもいまいちピンとこないし、「電」の一文字電話意味させようとするのも…。

「電」ってそれ単独では電気とか電力とかだろ? 「話」をちゃんと連れてこいよ、「話」もないのに一丁前に電話ヅラすんなや、という気分になる。

これに関して言えば、「入電」も電単独電話ヅラしているのだが、巧妙に気持ち悪さを隠していやがるのだ。その覆いが、あらためて「架」と結びつくことで明らかになっているっぽい。

実際のところ、比較最近まれ言葉なんだろうな、という気はするが、同時期に生まれ熟語たちが(たぶん)上手に社会に溶け込んでいるのに対し、「架電」のニセモノ感はなんなのだ。なんか、刀で袈裟斬りにしたらおぞましい叫び声を上げながら黒い霧と化して消滅、みたいな妖物感がある。

  • 鉄塔と送電線が思い浮かぶ感じはある 架空送電 - 送電のしくみ|中部電力

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