判断力がない人間に選挙権を与えるのは不適切。やっぱり日本のリベラルはこの知の巨人を大切にすべきだと痛感したは
民主主義考 白井聡さんが語る安倍政治(上) 国家権力の腐敗と本質
2017/5/22(月) 0:46
https://news.yahoo.co.jp/byline/shiraisatoshi/20170522-00071188/
だがおよそ7割の有権者はそのことを認識していなかった。正論を言えば、こんな状況下で普通選挙をやっている事の方が間違っている。
かつて制限選挙が当たり前だった時代の普通選挙導入論に対する批判は、「判断力のない人々(愚民=貧乏人と女性)に選挙権を与えたら、ろくでもない政治家を選ぶので危険だ」というものだった。貧しい人や女性には判断力がないという考え方は間違っているが、しかし判断力がない人間に参政権を与えるのは不適切、という論理はもっともである。
だが、普通選挙制度は導入された。ではかつての批判にどう答えてきたのか。最も筋の通った反論は、「判断力が未熟な場合があるとしても、人は判断力を高めるべく努力するはずだ」というものだ。
今日の惨状をみたとき、この反論は成り立つのか。人口の大多数が義務教育の年限を超えて教育を受けているはずなのに、最低限の政治知識も持ち合わせていない。それは要するに、公民たろうとする意思がないということだろう。あるいは、地方に行けば投票先について「うちは昔から代々ずっと○○先生に決めていますから」という話をよく聞く。現に未熟であるだけでなく、その自覚もない。
授業を、必死に勉強できない学生は、熱意がないから低学歴でいるべきだ。(という意見もいうのは悪いくない。いまそうなっているし)