2020-08-30

国民の反安倍感情保守思想だった

ここで言う保守とは「現状維持(≠戦前復古)」

そういう意味での保守にとって疫病の蔓延

現状に対する(悪い意味での)新しい変革となる

好ましくない意味での新しい変革に直面した場合

保守的な民衆が取る反応は2通りだろう

・変革を無視して存在しないものと見なす正常性バイアス

・一刻も早く変革を元に戻して従来の現状が戻ることを期待

たぶん保守的な国民には前者も多かったはずだ

実際に「コロナはただの風邪だ派」も一定存在する

ところが早期段階で皆がマスクをするようになったのに加えて

たまたま花粉症シーズンかぶっていたのも影響?)

志村けんがお亡くなりになった影響で

正常性バイアスはあまり機能しなくなった

***

となると後者を求めることになる

幸か不幸か欧米先進国のみと比較すれば日本感染者数は少ない

それでもいつまで経っても「非常時感」が消えない

2011年311の時は非常時感が国民の結束を促す方向にも働いた

しかし今回は正義募金ボランティアの出番は要求されず

隣にいる同じ日本国民潜在的な脅威(感染者かも?)とされてる

これでは国民が美しく一致団結するイメージも成立しにくい

しろお上から萎縮せずバンバン消費しろと言われる事態

マスク2枚配布もGoTo焼け石に水

「悪い変革を元に戻す」感は乏しかった

となると「保守的」な大衆にとって

安倍政権は「悪い変革」を放置しているように見えても仕方ない

コロナウイルス蔓延以降、欧米先進国のみと比較すれば

感染者があまり増えなくても、内閣支持支持率の下落が

ほとんど回復できなくなったのは

こういう国民感情が反映されていたのではないか

***

ちな、「大衆保守現状維持(≠戦前復古)」という観点に立てば

憲法改正したり教育勅語みたいな戦前価値観を広めることも

戦後70年以上続いたレジームに対する変革である

そして保守的な大衆には性急な変革は(復古的な変革でも)望まれない

安倍政権の8年間、なんだか結局、憲法改正も、北方領土返還

竹島奪還も、拉致被害者奪回も、とりあえず口にしているだけで

心底から本気そうには思えなかった

それも結局、現状維持という意味での保守だったのだろう

しろ安倍首相戦後10年近く過ぎた1954年まれ

松任谷由実と同じ歳である

大学生のころには1970年代には、すでに大学レジャーランドと呼ばれ

ユーミンのようなニューミュージック流れる消費文化のまっただ中

嫁さんの昭恵はさら1962年まれ松田聖子と同じ歳

2010年代になっても嬉々として「私をスキーに連れて行って」ごっこをしてる

1980年代で頭の中が止まったバブルである

安倍晋三にとって保守したい(取りもどしたい)日本とは

間違っても、チャラチャラした軟派は怖い鬼軍曹にどつかれる戦前日本ではなく

バブル感溢れる1980年代日本だったのではないか

  • バブルを知らない世代としては「それな」と思う。自分たちは人生の間ずっと不況なのに、おっさんらばっかおいしい思いしてさ。

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