2020-08-19

褒めながら否定する感想をもらった話

私はとあるジャンル二次創作をしている。

同じ解釈を持ったフォロワーたちや、神絵師の人たちをフォローして、とても楽しくやっていた。

私は絵を描いたり、文章を描いたりしていた。それをTwitterに上げて、感想をもらって、少ないフォロワーながらも推しの話で盛り上がっていた。

ある日、通知欄を見たら新しいフォロワーが増えていた。その人は推し名前を捩った名(以下Dとする)だった。とりあえずフォロバした。

Dはpixivに上げていた漫画に反応してくれて、感想ももらった。それは私の描いた漫画感想を書き込む形式のものだった。

1ページ、一コマ毎に、ここがいい、このセリフがいいなどとびっしり書かれていた。

正直、少し違和感を覚えた。

感想は嬉しい。何物にも変えがたい。が、自分の描いたものに描き込まれるのは初めてだった。その時はこういう感想の送り方もあるんだなと思った。私はそんなに若くはないし、これが今の若者のやり方なのだとも思った。

しかし、その違和感は形になっていった。

…ここからは私が少しおかしいのかもしれない。

だが、感じた事を記しておこうと思う。

Dは、絵を描いていた。上手い。

基本的に私は誰よりも何もかも下手くそだと思いながら生きているので大抵の人は私より上手い。

Dは次第に誰かにマウントを取るような姿勢になっていくように感じていた。それが初め誰に向かってか分からなかったが、私がやってきた事に対してマウントを取るような、そんなニュアンスの事を呟いていた。

例えるなら、私が「今日この料理を作った」と言えば、その人は「昔○○っていう料理(私が作ったものより難しいもの)を作った事がある」など。

本当に、ただそれだけのツイートなのかもしれない。しかし似たような事が何度も続けば私だって気付いてくる。以降、Dのツイートがどうにも引っかかってしまうようになった。

そして、別の日、あるアニメにハマった私はそのツイートをした。

元々相互だった同じジャンル、同じ推しの神絵師(以下Aさんとする)もそのアニメにハマっていて、私のツイに反応をくれて話が盛り上がった所、別の神絵師(以下Bさんとする)の方にフォローされた。その人もまた、同じアニメにハマっていたからだ。

Bさんも私と推しは違えど同じジャンルにいて、私の描いた絵に感想をくれたりRTもしてくれていた。さすが神絵師BさんのRTである。こんな私の絵もたくさんの人に見てもらえた。嬉しかった。

Bさんを通じて、私の絵が好きだというフォロワーも少し増えた。推しは違うが、みんな日常のツイにもいいねをくれたり、コメントをくれたりして楽しく過ごしていた。

そしてある日、何をどうしてかDもそのBさんと相互になったらしい事を知った。

推しも違う、接点も無さそう、一体どうしてか分からない。ただ、Bさんは優しい。

どうもDはBさんに媚びたいらしい事も分かった。

DはAさんにも空リプ飛ばしていた。相互になったかどうかは知らないが、全く反応しないAさんの様子を見るとおそらく媚びるのはうまくいかなかったのだろう。

絵を描くDはBさんのRTでファボRTが増えたせいか調子に乗っているように見えた。それ自体は悪いことではないが、宅コスや顔出し自撮りを上げたり、(なお鍵はかけていない)、同じ推しの神字書きCさん(私も相互である)にも媚びていた。いや、媚びているように見えた。

小説書きたーい」などとも言っていた。だが書く様子は未だない。

そしてとうとうDの絵が、今までで最高に伸びていた。

私も同じテーマタグをつけて軽い気持ちで絵を描いていたが、Dの絵は私より伸びていた。

彼女は「勝った」と呟いていた。

Dは何と勝負していたのだろう。

私なのか?それとも他の誰かか?それとも自分と戦っていたのか?

もしかして、このジャンルの神になろうとしていたのか?

いずれにせよ分からないが、いい気持ちはしなかった。そしてこれ以上この人に振り回されたくないとブロックした。

しかし、私のフォロワーはDと相互の人も多く、TLで調子をこいて媚びているDの残像が出てくる。名前も出てくる。私はそれすらミュートにした。もはや名前見るだけでゲロ吐きそうである

しかったオタクライフが何故こんなことに、と考えた。

そうだ、あの感想だ。

あの時覚えた違和感は、ショックだったのだ。

私が描いたものの上に殴り書くようにして書かれた感想は、私の描いたものを褒めながら否定しているものだったのだ。本当はそうして嘲笑っていたのかもしれない。

初めからそういう奴だったということに気付けなかった私はなんてバカなんだろう。

色々な時間を削り、推しの事を考えながら描いた漫画。私の解釈を詰め込んだ漫画

DはそれをD自身気持ち感想で塗り潰して返してきたのだ。それは違和感じゃなかった。嫌だったのだ。あの感想の送り方が。

少し感情的になってしまった。タイトルにもあるように、作者に感想を送る事が是とされる昨今だ。どこが良かったか細かく教えてくれるのはとても嬉しいし、自信にもなる。

だが、作者の書いたものに書き込む感想はやめた方がいい。

あなたマウントを取っているつもりはなくても、私のように思う人もいるかもしれない。

感想は、作品に書き込まずちゃんと文面であげたほうがいい。

そして私は筆は折りたくはない。こんな事で折ってたまるかとも思っている。

これからDの残像ちらつくTwitterをやるべきか、一切やめるべきか。

フォロワーに「Dにこーいう事をされて悲しいから、Dをブロックして」なんて言えない。それではやる事が小学生だ。小学生でもしないだろう。私が頭のおかしいやつになってしまう。

最後にこれは、よくある「オタク女のお気持ち表明」だ。間違いなくそうだ。 彼女らがどうしてあんな事を言うのか今まで分からなかったが、ようやく分かった。

何事も自分の身に降りかからないと分からないものである

追記

そういえばDが自発的推しへの所謂萌え語りをしている所を見た事がないと気付いた。

フォロワー数多い神絵師や神字書きに直リプ空リプ飛ばし作品やその人達萌え語りや解釈同意するツイはよく見かけたが、Dの中の解釈などは一切分からなかった。時々描いていた漫画も「○○さんのツイのやつです」ばかりだった…

人がどういう解釈を持とうが構わないし、推しの事を無理矢理語れと言うわけでもないし、好きにも色々形はある。だから否定はしないし強要もしないが、自分の中の推しはこうだ、というのをちょっとでも見せてくれたのなら、ここまで苛まれる事はなかったのかもしれない。

  • 小説や論文やソフトウェアのプログラムコードなら、作品に赤入れを混ぜ込むスタイルが主流だね。 その人の動機はマウンティングだったのかはわからないけど、少なくとも不躾ではあ...

  • 反応頂けるとは思わず… 見た目は添削のような感じで、それを読むと褒めているとは分かるし、もらった時は嬉しくもあったんですが、ちょっと複雑でした。 例えるなら、自分の思い出...

  • マウント子 マウ子 ってネーミングの仕方が寒いな。無理せずアルファベットでも振ればいいのに…

  • それもそうでしたね… 感情的に勢いで書いてしまったので…

  • 素朴な疑問だがこういう人たちは何故即フォロバするのだろうか?また、フォロバされて当然みたいな考えの人も多いよね。 自分は自分にとって有益な人しかフォローしないよ。もう少...

  • なんかミステリー小説みたいでいいな

  • その時は色んな人と推しの話が出来るのが楽しくて、何も考えずにフォロバしてました。今思うと、推しの名前を捩っている時点で警戒すべきだったなと思います。 以降フォロバには慎...

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