数年前、知人が音楽好きが集まるバーを始め、店の周年記念イベントに参加した時のこと。
そのイベントは店の常連客がそれぞれバンドを組み、出演するというライブイベント。
出演者は趣味で楽器演奏をしている人から昔音楽をやっていた人、現役のプロミュージシャンと様々。
我々は参加費を支払い参加、出演者であり観客でもある。
もちろん出演者以外の観客もいる。
そこにいる全員が顔見知りばかりのようなイベントだし、大変大盛況で無事に終わった。
「実は先日の皆さんの演奏を撮影していました。編集してパッケージを作製して販売しま~す!」
「有名な人と一緒に演奏しているようなバリバリのプロミュージシャンも参加していたけど、その人は何も言ってこない」
なのに何でお前が文句言ってくるんだと。
そんなきちんと活動しているミュージシャンだってわかってるなら、なおさら許可とらないとダメだろ。
「欲しいという人がいるからあげたい。でも編集してDVDにして渡せる状態にするにはお金がかかるのわかるよね?」
と、編集してくれた人にはきちんとお金払いたい、そしてコピー用のDVDなどの費用を回収したいらしい。
みんなで楽しみたいし、お客さんを喜ばせるために音楽をやっているんだから水を差すなと。
みんなに配りたいけどそれにはお金がかかる、そのお金を他人の映像を売って補おうとするってびっくりだ。
「ライブに来たお客さんがスマホで動画を撮影しYouTubeに投稿だってできる時代なのにごちゃごちゃ言うな」
知らないところで自分の映像が流出することだって普通にある、なのにどうして自分のDVD販売にケチつけるんだと。
だから一般的にライブ・コンサート会場って撮影録音禁止だよね。
それにお客さんが自分のスマホで撮った動画をどこかにアップロードする行為と、イベント主催者が出演者の映像を許可なしに販売するのとは話が違う。
これが通じないのだ。
1.30代
2.40代
3.50代
4.60代