2020-08-13

インターネットは巨大なのに健忘症である

webアーカイブというサービスがある

サーバーから情報が消えてしまうことが欠点であることは古くから分かっていたので、その欠点を少しだが補うためのサービスである

https://japan.cnet.com/article/35076968/

だが、全てを記録することは不可能であり、またいわゆるGoogle一般検索ではアーカイブに保存されたページはほとんど検索されない。

web欠点はそれだけではない

単純には、リンク先の消失が挙げられる

wwwそもそもハイパーリンクを持たせることによって情報を他に依存することが出来る仕組みなのだが、そのリンク先が消えてしまうと途端にその利点を失ってしまう。

さらには、技術がどんどん進化するので、古いwebページは「スマホでは読みにくい」という問題が発生していたりする。

あるいは、一般人が利用していたHP作成サービスサービス毎消えてしまうことが増えていて、有用だったwebページの他のサービスサイトへの移行に莫大な手間がかかる(大抵個人がやっているかである)などの問題も起きている

大抵は、サービス毎消えてしまうとwebアーカイブにでも保管されない限りはそれで消失である

図書なら、どんな下らない本でもそれが一旦国会図書館に入れられる限りは半永久的にその存在を守られる。私も一冊だけ本を出したが、国が何か劇的なことで崩壊でもしない限り私が死んでもずっとその存在を守ってくれるだろう

インターネットにはそれがない。

随分昔になるけれど、いわゆる歴史問題で濃密な議論をしていた掲示板があった。かなり濃密で有用な知見を参加者が有志で自身で調べつつ共同で検証していくようなことをやっていた。

だが、掲示板主催者が亡くなった。

それからほんの一ヶ月で掲示板毎それら濃密な情報は消えてしまったのである

ネトウヨデタラメを垂れ流す、しかしそんなデタラメはそこで論破済みでありリンクを示すだけで良かった……としても、消えた情報は参照できない。

ネトウヨ意気揚々と昔論破されているデタラメを吹聴し続ける

そんなことを最近しばしば見る。あのデタラメはあそこで論破されていたのに、自分では情報を持っていないか反論できない、みたいな。

情報ネットから消えないようにする仕組みは作れないのだろうか?

 

追記

忘れられる権利」は、インターネットでは重要権利の一つだとは思うけど、そのために有用情報まで消えてしまっていいとは思えない。従ってそれとこれとは全く別の問題である。現状は、結局の所、極端な話が政府レベル機関にまでならないと情報の半永久保存はないと言っても過言ではない。個人的にはP2Pのような仕組みで、半永久的に消えない仕組み自体は作れると思う。ブロックチェーンだって出来たわけだし、あの犯罪の温床とされたWinnyは当にその仕組だった。あれが消えたのはほんとに痛い。どうしてその利点に誰も気づかなかったのだろう?

 

追記

誤解する人がいるだろうなと思ったら案の定だった。WinnyP2Pのその象徴例として出しただけであり、あのWinnyのままでいいなんていうつもりはないよ。だけどWinny2は掲示板実装しつつあったんだ。これを知らないのか忘れているのかはともかく、その延長線上に消えないWebサービスがあり得るのではないのか、と思ったんだよ。そもそもサーバー依存しないという仕組みのことを言っているわけ。

P2Pノードさえあれば、そのサービス接続している端末がある限りは、半永久的にデータ消失することはない。まぁ俺には技術がないか夢物語だけどな。

でも、Winny2はいときひろゆき2ちゃんねるに使おうと画策してたんだよ。そしたら金子氏が逮捕されたんだ。

でもああいうのの延長線上にある仕組みがあったらなぁと思うんだよね。

金子氏ならほっといたらそういうのをやったと思う。ほんとに日本警察馬鹿。結局無罪になってんだからね。

  • 逆、忘れられる権利の問題がある

  • 記録ってなんだろうな 生物とか生命とかは、 静止に反対する運動という事象なのだ 忘却・消滅という、静止に属する事象を、 限定的ではあるが乗り越える記録という行為やその結果は...

  • 忘れるというのは良い事でもあるんだろうけど 忘れたくなかった事も忘れてしまうのは悲しい

    • それは、忘れたくなかったことがあるという勘違いを今しているだけだ。

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