2020-08-11

[]盾の勇者の成り上がり 感想

ネットでの評判がよかったのでお盆休みに一気見した。仕事を始めてからアニメを一気見すると生きてるなって感じるんだよね。

第一印象としては、原作が完結してないという前提でなら良くまとまっている。劇伴が美麗で物語に引き込きこんでくれる素敵なものだった。ストーリーはケモミミ従者のラフタリアちゃん過去をキチっと掘り下げて結末につなげることで、実は物語ラフタリアちゃん成り上がりにもなっている。キャラ可愛いし、ストーリーとしても不遇の勇者冒険して報われるというシンプルもので不満はない。ここが凄くイイよと熱狂できるポイントはなかったけれど、強烈に不快な点もなかったので、売れそうなもの効率良く集めて体よくまとめたっていう感じかな。


このアニメが心に残したものって何だろうと振り返る。体よくまとまっているからこそ、何かが少し物足りない気がするんだ。主人公の盾の勇者はいったい何を行動指針にしていたんだろう。一見主人公のやったことは利己的で生き残るためなら何でもするというようにも見えるが、後半に行くにしたがって逆境にあっても結果的正義をなしていたことがわかってくる。一見すると、主人公は何もかもどーでもいいやという投げやりな態度に見えて、その実しぶとくしたたかに生きている。最後政変によって無実の罪を晴らしてくれる権力者が現れて、すべてを解決してくれる。なんかしっくりこないんだよね。前評判として聴いていた復讐物語というのを前提にして見ていると、残り5話くらいで名誉挽回してしまっていて、拍子抜けする。巌窟王みたいな復讐に命を懸けるほどの熱意もない。


最後に、キャラが可愛かった点は声を大にして訴えておきたい。巨大な鳥のボスから褒美として、なんでもやるぞと言われたのに、王女様のメルティあなたの背に乗りたいと言ったことが印象的だった。世俗の富も権力も手にしている王女様が俗物ではないことがそのシーンから伝わってくる。

フィーロちゃんがメチャカワだったよね。だったよね! この点は少なくとも最高。ニコッと笑った表情の動きが、止め絵では表現できない絶妙な愛らしさを振りまいていて、流石ゆゆ式ごちうさくまみこを世に出した制作会社だと納得。もっと早く見ておけばよかったよ。

  • ロリ タリアもかわいかった

    • 物語前半のか弱い幼女スタイルも、後半の頼れるお姉さんスタイルも、どっとも素晴らしかったさ!

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