コンビニのおにぎりの紐を引っ張るだけで開けられる仕組みを発明したのは自分だと主張する人にこれまで6人会って来たけど、この中の誰ひとり楽譜を読める人はいなかった。それもジャクソン5が人格統合される前の話だから、2分の1の確率でゼラチン状の塊になるし、仮に人間の形を留めていても会話をすることはまず望めなかった。だから駅まで傘を届けに行った時も、ほとんどの改札はNECのPC98で動いていたし、止まる電車もすべて1980年代へと向かっていた。あの時前の方に座っていた人はみな48時間以内に死亡していたというから、いかに日本全体が浮かれていたかが分かる。今だったら豆を撒いても回収には行政の許可が必要だったかも知れない。牧歌的な時代というべきか...。