ライト文芸系の『X』という小説が、刊行後半年でシリーズ累計100万部を突破したという。
原作の小説が出てからすぐにコミカライズされ、そちらも好評のようだ。
作品の良さに関しては、何ら申し分ない。
この小説『X』は、もともと『小説家になろう』(※以下、『なろう』)というサイトに投稿され、
ランキングで上位に来たところから、『F』という出版社に見出されて書籍刊行と相成ったようである。
ところが書籍が出てから数カ月後、『なろう』の運営により作者A氏のアカウントが消された。
作者のA氏は、昔作ったいくつかのアカウントが『なろう』の『複数アカウント禁止』の項目に引っかかってしまったと
これはあくまで噂だが、『なろう』はたかだか数個程度の複数アカウントなら見逃すという。
BANに至ったということは、A氏はそれほど多くのアカウントを作っていたということだろうか。
いや、仮に問題の複数アカウントがほんの僅かな数だったとしても、違反してBANされたという事実に変わりはない。
A氏の『なろう』でのPVやポイントは(割合的に僅かだったとしても)複数アカウントによる不正という疑いが濃厚になった。
『なろう』で人気が出て刊行に至ったということなら、不正が明らかになった時点
(今回のケースならアカBANが確定した時点)で作品を打ち切りにすべきではないだろうか。
本当は今まで出した本も全回収するくらいの誠意は見せてほしい。
少し厳しいかもしれないが、『なろう』から作品を拾い上げるなら
刊行した出版社・拾い上げられた作者ともにそのくらいの責任は負うべきだと思う。
WEB小説投稿サイトは、その仕組み上、一度人気が出ると一気にPVが伸びる。
複数アカウントでウソの人気を作りだせば、場合によっては書籍化まで持っていける。
A氏の小説に人気が出たのは100パーセント複数アカウントのせいだというわけではないが
ほんの少しでも加担していたなら同じである。
『なろう』発の作品なら、複数アカウントが判明した時点で何らかの措置を取るべきだ。
なぜなら、A氏による小説『X』が先例となり、この先不正が横行する恐れがあるからだ。
『複数アカウント使ってブーストを掛け、ちょっとでもランキングに載れれば書籍化されるかもしれない』
『なろう』を含めて複数の小説投稿サイトで今現在も毎日のようにアカBANが行われているが
実際に複数アカウントの不正をした人は上記のような考えを持っていたはずである。
『なろう』発のA氏の作品がこれからも刊行されるなら、不正を容認していると受け取られても仕方ない。
『ぼくも・わたしも、A氏みたいな不正しよう! 書籍化されたあとならBANされても痛くもかゆくもないし』
ということになる。
『一つでもあって、実際にBANされている』
この事実だけで十分だ。
仮に100個のアカウント持ってたとして そんな量でランキングに載れるほど甘いもんなの? 1000個だとわからなくもないけど 「僅かな数」とは思わないし
噂だけどランキングに左右するほどの不正になってはじめてBANされるらしい ランキング動かすほどでなければ見逃される