死んだ親の一軒家(築25年ちょい)で一人悲しく暮らししている私なんだけども、いつものように仕事から帰ってきて檸檬堂を2本飲んで寝てたところ、突然「おい!!起きろ!!」とゆすりおこされた。
本当に意味がわからなかったが、飛び起きてその侵入者をみると汗だくの中年のおっさんだった。私は本当に驚いて「ぎゃーーー!!!」と漫画のような叫びを上げながら家から飛び出した。
飛び出た後、空の明るさから見てどうやら今はかなりの早朝だということがわかったけれども、あのおっさんの正体と真意が全くわからなかった。とりあえず警察に行こうかと考えていると何やら庭のほうでガヤガヤと催しが行われているようだった。
家の中のおっさんも気になったが、とりあえず庭を覗くと4、5人の中年の男女が庭の一角を見ながら何かを話し合っていた。全員そこらへんの近所にいそうなおっさんおばさんで服装も何もおかしなところはなかったが、対照的に人の家の庭で無断で何かをしていることが異常だった。
私は思い切って「うちの家になんの用ですか!?」
と半ば叫ぶように投げかけたが、その瞬間その集団はピタッと話すのをやめて同時に私の方を向いた。
こいつらやべえ、と思ったが案外何をされるわけでもなくまた私に興味をなくしたように庭の隅を見て何かを話し合い始めた。
本気で気持ち悪かったし何も理解できなかった。特に話している言葉がまさに「ひそひそ」という感じというかそのまま「ひそひそ」だった。文字通りひそひそ言っていた。頭おかしい。
ここらへんになるとまるで現実感がなくなってきて、ああこいつらのそばにいたらダメだと思い始め、家の近くにある交番に行こうと思い、家を離れた。
途中で友達にラインを送ったが早朝すぎたようで返事は返ってこなかった。警察に電話することも考えたが、この時の私は直接交番に行くのが正しいだろうと思っていた。
交番についたが警官は不在だった。用件がある場合は電話してくださいとあったが、よく考えるとこれは寝ぼけなのでは?という思いが強まってきた。
私は昔から寝ぼけが悪いほうで、悪夢の延長として現実に存在しないものを見てビビるのはよくあることだった。今回は流石にリアルすぎたが、振り返ってみてれば幻覚という筋もあり得なくない。
そう考えて私はそのまま家に戻った。冷静に今振り返ればまともな思考ではないが、その時の私にはそれが最前に思えた。
おそるおそる家に帰ると、あの集団はまるで蒸発したかのように消えていた。庭にも家の中にも誰もいなかった。本当にホッとした。
これはいい怪談増田
実は増田本人が本当の侵入者だった説
明日の朝には縛られてる元増田がいるわけだな
こ、怖すぎる…マジで実在人間じゃない? 戸締まり確認してくれ 屋根裏とか確認してくれ 安心させてくれ…
これ、どうなったの?