2020-07-14

同人誌が数年越しに完売した話

同人誌が数年越しに完売した。

初めて作った同人誌だった。

印刷所に10部で頼んで、余部が数冊あったと思う。

それらが、今手元にある1冊(自分用)を除いて全て誰かの手に渡った。すごいことだ。


私の初めての同人誌は、アニメ化で有名になったジャンルの、少しマイナーカップリングだった。

10部でも多いかもしれない、とビクビクしながら即売会に参加した。

スペースには、Twitterで知り合った相互さんが来てくれた。

そこで半数ほどがお嫁に行った。

リアル知人の先輩腐女子にも、布教ついでにプレゼントした(他ジャンル普通に迷惑だったと思うけど、気づかないフリをした)。

そして、即売会のあと、BOOTH自家通販を始めた。

即売会に参加したときも、初めてお品書きを作ったり、初めてサークルチケットが届いたり、そういうことに何度も感動してきたはずだった。

けれど自家通販ページを開設して、また感動した。

このカップリング同人誌がこの世に存在するよ、と主張しているみたいで、嬉しかった。

わかってくださる方もいるかもしれないが、誰かが手にとってくれるかどうかなんて二の次なんだ。

この世にそのCP同人誌存在するという事実のものが大切なんだ。

もうこれ以上ないくらい、この同人誌からは喜びをもらった。

そのはずだった。

自家通販で、本を求めてくれる人がいた。

当然と思われるかもしれないが、私は嬉しくて泣いた。

正直、出来がいいとは思えない。

なにせ初めての同人誌だ。

から、とても失礼なことを言うと、即売会で会った相互さんも、本当に読んでくださったとは思っていなかった。

付き合いで買っただけ、ということもあり得るのだ(感想をくださった相互さんもいる。しっかり覚えている)。

でも、「通販で」手にとってくれる人がいた。

BOOTHではハンドルネームがわからない。と私は思っている。少なくとも私は知らない。

から、付き合い抜きで、本当に読みたいと思った人しか買わないのではないかと私は思っている。

から余計に嬉しかった。



あれからもう数年経った。

そして先日、その同人誌自家通販完売した。

そうして私はまた、この同人誌に「初めて」をもらったのだ。



結局何が言いたかったのか。

そんなものはない。ただ、この話を誰かに聞いて欲しかった。それだけ。

この広すぎるインターネットならいつか誰かは見るかもしれないというただの希望

でも別に見られなくてもいい、私が書きたかっただけだ。



から、この話はヤマもオチもなく、これで終わりだ。

読んでくれてありがとう、優しいどなたか

推敲たらこの熱が逃げてしまいそうで怖いから、できるだけしないでおこうと思う。

追伸

もうこのCPでは表立っては活動していないけれど、実はずっと書き続けている長編小説がある。

この本を書き終えてすぐくらいに書き始めた小説だ。まだ書き上がっていない。

もし完成したら、また本にしようと思う。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん