2020-07-10

anond:20200709150934

うちも似た感じ

でも幼稚園で「うちって貧乏なの」と私がみんなに言っていることが伝わると母は慌てて「中流家庭」と言い直した

あとからなぜ貧乏だと言い聞かせていたのか聞くと「平均的な金銭感覚を持ってほしかたから」らしい

しか小学校から海外校で芝生の校庭にエアコン付き屋内プールだし、クラスメイトの親は社長などの明らかに高収入とわかる職業ばかりだったし、年に何度もビジネスクラス時々ファーストクラス海外旅行

さすがに気付く、というか自分のことをお嬢様だと思い込んで完全に天狗になっていた

そんな時突然父が会社を辞めた

家にあったフィットネス用品やらカラオケやら高そうな家財を売り払って帰国することになった

そんな時でも私は哀れな小公女のつもりで自分に酔っていた

父は私が高校生になってもまともに働いていなかった

我が家は完全に無収入

でも私は大学に行きたかったので家計を気遣って奨学金申請した

先生に呼び出されて、審査が通り無利子の第一種を借りられることになったと伝えられた

奨学金担当先生苦学生だったらしく、我が家源泉徴収票を見て哀れみ激励してくれた

私は地元を離れて東京私大に進学した

学部4年次、就活が嫌になったし大学院で研究を続けたくなったので再度奨学金申請した

今度は第一種は通らず、利子のある第二種を借りることになった

そして大学院を修了して就職しか奨学金の返済がなかなかにキツかった

母に愚痴をこぼすと学部、院の分全て、合計数百万を一括で返済してくれた

ここで疑問が湧く

なぜ一括で返す金があるならわざわざ借金したんだ……?

うちの親は基本的放任主義で、子供がやりたがることはとりあえずなんでもやらせてみる方針だった

私は貧乏家計を気遣えるいい子ちゃんのつもりだったので、奨学金を借りることをもちろん両親に相談していた

両親は「とりあえずやってみなさい」と言い私はそのままうちを無収入貧乏一家だと思い込んだまま奨学金を借り続けた

奨学金なのでもちろん家計状況の審査がある

それは源泉徴収票の提出で行っていた

それに照らし合わせればうちは学校一の貧乏家庭だったらしい

そんな風に先生に激励されたのを覚えている

しか資産があった

それを私は知らなかった

今思えば両親はろくに働いている気配がないのに私は塾にもピアノ教室にも通い続けていたし、海外留学高校生の間に2回も行った

留学費用を稼ぐためという名目学校許可を取ってアルバイトをした

しかしなんだかんだで親が出すことになり、バイト代は全て服に使った

大学都内私大地価の高い地域に立地していた

親の計らいで大学の近所の女子学生寮に入居した

大学附属のやつではない

入居時に百何十万円納め、毎月の支払いも二十万弱だったことを後から知った

住居費と学費は親が払っていた

肝心の奨学金は私の普段生活費に充てていた

アルバイトもしていたがほとんど服と同人誌に使っていた

両親が働いていないからうちは貧乏というのは私の思い込みだった

まり働かずに好きなことをしていても暮らしていけるほどの資産があったのだ

聞けば家や車などの大きな買い物も含めて、借金や分割払いはしたことがないという

私の奨学金以外は…

まあこれは親ではなく私がした借金ではあるんだが…返済を頼ってしまったが…

今でも私が車などを買う際にローンを組むと払う金額が増えて損ということで、まず母が現金一括払いをし、私が毎月いくらかずつ返す"お母さんローン"というシステムを利用させてもらっている

「今思えば」とは言えどうして気が付かなかったんだろう

無利子の第一種奨学金は全員が借りられるものではない

かなり狭い枠だったはずだ

それをお金を借りる必要がなかった私が掠め取ったために本当に必要な家庭が枠から溢れてしまったのではないか

から喜んでくれた奨学金担当先生にも本当に申し訳ない

直近1年間の収入が極少ないことと、多少成績が良いだけでどうして申請を認められたのだろう

資産額は確認しないのか?

というか源泉徴収額って資産関係ないの?収入に対してだけ課税があるの?

その辺もいい加減勉強した方がいいのだろうな

これを堂々と語ったら多くの人が呆れ、軽蔑すると思う

からまだ友達にも話したことがない

元増田を読んで似ているなと思って吐き出したくなった話

(2020.7.12 追記)

ブコメ読んで沸いた疑問

かに親の資産は私の金ではない

しかしそう考えていくとさら先祖資産であって親の金でもない

親はそんなに働かずたまに減った分を補充している程度なので増やしてもいない

今生きている誰の金でもない金は誰の金なんだ

私が生きてきたのにかかった金は私程度の収入では一生かかっても返せない

もちろん収入の半分以上を毎月家に入れて誰かの資産を補充している

でも一生補充しても補充し切れる金額ではない

借金や分割払いをしていないというのは思い込みで、生まれた時から誰かの金を借り続けていたのだろう

  • 元増田との唯一の違いは奨学金を受け取っていたことの罪深さに気付いた点か。 それにしてもピアノの習い事を続けていてなんで貧乏だと思うんだろうね。買い物に不自由したことだっ...

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