個人的に以前から思う所のあった作品について少し長めの感想文を書いてみた。
好きという感情も好きでないという部分もあったけど、その作品の人が読んで嫌な思いをしないように出来るだけ好きな所を強調しながら文章を考えた。
書き上げた後に「これはもう好きだと思う」「好きでないなら何なんだ?」というコメントを頂き、その作品に対して好きではない部分も確かにあったにも関わらず自分の「好き」という気持ちが肯定してもらえたみたいで何だか嬉しかった
「そうか、好きでない部分があっても自分はこの作品を好きと言っても良いのか…」と長年モヤモヤしていた所が晴れたようでも嬉しかった。
でもやっぱり自分がその作品の事を本当に好きかと聞かれると素直に「そうです」と言えない、という気持ちもある。以前に自分よりもその作品が好きであろう人達に「お前はファンじゃない、どうせ好きじゃないんだろ」と言われた事があるから。
自分はその作品の感想は書けるけど、リアルタイムで積極的に作品にお金を落としていた訳では無い。人気がある事を知ってから見始めた後追いのファンだし関連商品は幾つか買ったけどその気になれば数えられるくらいの量でしかない。
その作品が本当に好きな人達はムック本も特集雑誌も玩具もリアルタイムで積極に購入して作品を買い支えていたのだから、その人達の方が好きだし熱量があるのは分かっている。リアルタイムで追った、という思い入れがまず違うもん。
そういう人達が作品の長所も短所も全て承知の上で作品の事を「好き」でいるのに、そこまでの熱力を持っていないし作品に対して好きな所と同じだけ気になる所も結構ある自分が、作品の事を好きなんてその人達の前で言えない。
だって自分はそういう人達の前で「この作品は好きだけど気になる所もある」という話が出来ないから逃げ出して他の場所で感想文を書いたんだから。本当に好きなら自分はこう思うって言える筈だよな、が自分の好きの基準になっている。
【補足】
自分の中での「好き」の基準はそれに対して恋をしているように盲目になれるかどうかかもしれないと気付いた
痕も靨というのか自分には明確な短所や欠点も含めて「大好きだ!」と全肯定出来るキャラクターや作品があってそれの事は自分は大好きだと素直に思える。
「好きだけど気になる所もある」作品に対してはそういう全肯定出来るくらい好きだという気持ちが湧いてこなかったので自分の中では素直に「好き」なんだと思えないでいる。結論は出なくてもこれから先も好きか否かで悩む気がする。