自動販売機にお金を入れてボタンを押せば、その缶ジュースは落ちてくる。
お金と物の関係、等価交換、選択と購入のアクション。自動販売機は分かりやすく経済の仕組みを体感させてくれる。
小学生の時に、ボタンを押して缶が落ちてくる音がしたが、途中で詰まって手に入れることができないという現象に初めて遭遇した。
この時、物を買うことに対する疑い、お金が裏切ることがあるという事実に気付く。
俺は11歳、ポカリスエットの細い缶が確か100円、公園の近くのいつもの自動販売機。季節は夏のど真ん中。空はどこまでも高く、入道雲が遠くから俺たちを見下ろしていた。
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