2020-06-16

某社で一ヶ月ほど働いたことない俺が、今回の件についてまとめてみる

俺は今回の件で炎上する20年前くらいに、バイトで某社の清掃員をやろうと思っていた。自宅から遠かったんでやめたんだが、今回の炎上で「やめといて正解だったな」って思っている。当時は上手く言葉にできなかったが、ああいトラブルが起きるのは時間問題だったろうな。

ただ現在、様々な場所で交わされている議論は正直とっちらかっているとも思う。本件で問題にすべき、解決すべきことから離れていっているように感じた。声がでかいだけで無関係人間や、自称関係者のそれっぽい意見世間が惑わされているんだと思う。なので本エントリでは、某社で一ヶ月ほど働いたことない俺が事実関係をまとめて、本件に関する様々な是非について語ってみようと思う。

事の発端

これを読む人は既に知っている人が大半だと思うけど、知らない人向けに一応ざっくりと説明する。

発端は、ここ匿名ダイアリー投稿された告発記事現在は削除されているっぽいけど、読もうと思えば魚拓で閲覧可能)。その内容は、元社員を名乗る男性が「ブラック企業でよくあるようなトラブルが、自分の働いていた会社でも起きている」というもの企業名こそ明記されていなかったが、分かる人には分かるくらいのニュアンスで書かれていて、最初についていたコメントを見る限りでも既にあたりをつけている人はいたっぽい。

で、この件がここまで騒ぎになったのは某社が有名企業からなのは勿論だけど、あの怪文書がかなり主観まみれな内容だったのが理由だと思う。実際に問題にすべき点、個人的事情からくる主張、上司や同僚への愚痴などが区別できていない。だから「誰が、何に対して、どの程度の責任があるのか」っていう点が漠然としていて、結果なにを問題にしているのか分かりにくい文書になっていた(多分あれを書いた当人もよく分かっていないまま書いたんだろう)。

それが逆に、色んな人たちの「何か言及したい欲」をくすぐったんだと思う。何を問題にしているのか分からないということは、その問題点は読み手解釈次第だからだ。実際、元エントリトラックバックでも、上司や同僚を問題にする者や、企業体制問題視する者、単に元増田無能だと指摘する者、そもそも政治が悪いと言ってる者もいた。そのほか様々な思想を下敷きに、権力闘争という名の外野乱闘まで始まっててカオスまりなかった。ブコメなんて何階建てもされてて倒壊寸前なのに、何をそこまでしがみついているのか今でも疑問だ。

そして、この外野乱闘ツイッターなどの大手SNSなどに飛び火し、世間に広く認知されるようになる。こうなってくると辿る道は大体同じ。多少その道に精通しているつもりの人間が、物知り顔でそれっぽいことを言う。それがまた火種となって議論が深まる。これが飽きるまで続くんだが、今がその成熟期かな~ってところ。

で、ここからが本題。現在、主に騒がれている点について、某社で一ヶ月ほど働いたことない俺がアンサーを出していく。

Q.あの怪文書の内容はどこまでが本当?

A.全てが嘘ではないと思う

俺が当時、あそこで働いていなかった時も「自宅から遠いなあ」、「便所洋式がいいなあ」って常々感じていた。それを踏まえると、あの増田が言っていたことをデタラメと断言するのは難しい気がしなくもない。確かなことは、あれを書いた増田は某社に何らかの問題があると思っていて、それが不満だった。だからあの告発記事を書いたんだろう。

Q.そもそも元増田無能か、能力問題があるから起きたトラブルでは?

A.そうとも言えるけど、全ての原因がそこにあるとも言い切れない

告発者の彼の性格が難ありだってのは散々指摘されてきたことだから、今さら付け加えることはない。けれども、それで片付けてしまっていい案件なのか、っていうと疑問は残る。企業がもう少し彼の気持ちを汲んで穏当に対処できていれば、このような騒ぎにならなかったんじゃないかとも思う。このような騒ぎになった時点で、企業だって何らかの落ち度はある。そう解釈できる余地はあるはず。

Q.話題の発端となった怪文書が削除されたのは、某社から圧力があった証明では?

A.陰謀論の域を出ないが、その可能性を完全には否定できない

十中八九元増田自主的に消しただけだと思う。俺は本人じゃないから、さすがに消した理由までは分からん。けれども憶測に基づいた状況証拠から、ある程度の邪推可能だ。恐らくだが、書かれている内容で特定されるかもと不安になったり、思いのほか反響があったせいでビビったのだと思う。

「某社から圧力があって、はてながそれに屈した」みたいな陰謀論を唱える奴もいるが、消したところで魚拓があるわけだから読もうと思えば読める。下手に勘繰られるリスクを背負ってまで某社が圧力かけるかは疑問だし、はてなだって全く無関係企業要望に応じる理由がない。だけど完全に否定する材料がないのも確かなので、ゼロじゃなければ可能性は残り続ける。

Q.結局、今回の件は何が問題なの?

A.元の怪文書に書かれていることが全て

元増田の書いた告発記事から借りてくるならば、主な原因は上司Aだ。そして同僚Aが彼のストレスを蓄積させた遠因となる。そして、その状況に気づけなかった上司Aの上司である上司Bと、その上司Bの上司である上司C。そして彼らを雇っている企業Aと、その企業Aの親会社である企業Bも悪い。

今回の不始末を、企業にだけ負わせる政治が悪いという見方可能だ。或いは歴史を顧みて、前時代的な男社会が招いた功罪の「罪」の部分が要因という視点もある。強権的なホモソーシャル内によって起きたケツが、ここにきて回ってきたのかもしれない。

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