メチャ好きなんだけど「なろう小説を知り合いに勧めるのは恥ずかしい!」って自意識があって未だ誰にも勧められてない だからここで感情を供養だ
https://ncode.syosetu.com/n4811fg/
最近書籍化してそれに伴ってタイトルが変わっちゃったんだけど、おれは断然旧題で呼び続けるぞ
Amazonレビューも70個ついて星4.7だっていうんだから多分もうメジャー、あるいはメジャー行き決定くらいの位置にいると思うんだけど、まだ不安も残るんだよね ウオー光が当たってくれええ
以下魅力を羅列
「豊穣神への感謝祭では、感謝を捧げられる豊穣神の計らいで料理は冷めず飲み物は冷たいまま」みたいな細かい設定がグッとくるんすよねえ
「魔力に目覚めたものには二つ目の月、『陰(なばり)の月』が見えるようになる」みたいなのもイイ 「月はいくつある?」って訊くことで魔術師かどうかが分かるってアツいよ
あと種族が多い 人間・エルフ・妖精なんかの基本に加えて蜘蛛人とか鳥人とか中性人とかどんどん出てくる そういう生態の描写もステキ
バリアみたいな魔術である"隔離障壁"を体を覆うようにして張って冷たい空気を弾くことで暖房がわりにするとか、水を弾いて雨具いらずとか そういう生活魔法みたいなのの描写がすごくいい
あと感心したのが、主人公が鎧を仕立ててもらうシーンでオマケとして鍛冶屋のおっちゃんから貰うのが「鎧櫃」なんすよ 鎧を入れて持ち運ぶための箱のことらしい 確かに!ずっと鎧着てるわけにもいかんし運ぶための箱いるよね〜と素直に思わされる こういうところでリアル感を出してくるわけですよ
クドい!クドいんだけどなんか読めてしまう
作者理屈っぽいんだろうなあとは思うんだけど作者本人の顔がめちゃくちゃ見えるわけではない絶妙なバランス
そして純粋に語彙力と表現力が高い 教養ある感じもする 「感状」とか知らねえもん なろう小説の中では突出して辞書引くことが多い気がする(おれが雑魚なだけか?)
TRPGやったことないんだけど、これ読んでるとやりたくなってくるんだよなあ
ゲームブックとかそういうのでもいいのかもしれない 俺はこれを読んでゲームブック買ってしまった
主人公の冒険全部を細かく書いていくんじゃなく、一話で半年とか飛ばしまくるスタイルが心地よい テンポがいい
断片的にしか語られない冒険の良さってあると思うんだよな むしろ全部描かなくていいぶん風呂敷を広げられてダイナミックなあらすじにできるし