これは謝罪でも案内でも挨拶ですらないただの後悔の吐き出しなので増田はこれを読まなくていいし読んでもいい。
5年ほど昔に辞めてしまったが、「アイドルマスターを多くの人に知ってもらう!」と妄想して活動をしていたことがある。
主な活動はブログ。それこそニコマス動画をテーマに沿って紹介してみたり、アニメの感想を書いてみたり、ゲームそのものについて語ってみたりしていた。今は亡きはてなダイアリーに書いてみたり、ページごと消えてしまったがTumblrで書いてみたり、当時は期待が持てていたニコニコブロマガに書いてみたり……。他にも今で言う「アイドルダイマ」のための動画を作ったりしたことも。
8年ほどそれらの活動を続けてみたが、結果は「完全に無意味」だった。ブログのPVは全ての記事において0かほぼ0だった。何本も作った動画も尽く再生数0だった。誰にも何も届かなかった。増田にも。
俺は当時のアイマス界隈というものを「石でできた大きなドーム」のように考えていた。増田のように外側から見ると何を盛り上がっているのか分かりづらい。しかし良くも悪くも声が反響しやすい環境なので何かが盛り上がっているのはわかりやすい。ドームの中ではそれぞれがめいめいにグループの輪を作って座って楽しんでいて、中心に行くほど華やかだ。しかし入り口は分かりづらい上に狭い(実際「アイマスの敷居は高い」という人は結構いた)。
俺はそこに入り口を作りたかった。華やかに盛り上がっている皆の声を背中に、外へ向かって穴を掘りたかった。橋をかけたかった。その傍に立って「旦那、ここから先は地獄ですぜ……へっへっへ……」と嘯く死神になりたかった。
俺は結局何もできなかった。入り口や橋なら、有名なユーザーや公式がちゃんと綺麗で大きく派手なものを作ってくれた。俺は石の壁に何の傷もつけられなかった。結局、8年続けても何も生みだせない虚無に耐えられなくなって辞めた。こんな虚無と後悔を味わうくらいなら最初から何もしないほうが良かった。
最初に「これは謝罪ではない」と言ったのは、もし俺が今でも活動を続けていたなら、傲慢にも「増田に届けられなくて申し訳ない」と謝っていただろうからだ。この挫折でそのくらいは学んだ。
結局何を言いたいのかというと、言いたいことは別に何も無い。どうせ何を言っても誰も聞かない。ただ、増田によって舞い上がった後悔の記憶の澱を掬って味わうためにこの文章を書いた。もし増田がこの文章をここまで読んだなら、こういう後悔をしている増田もいるということだけ覚えておいてくれ。
グワーッ 黒歴史の扉が開く!