エス書店さんって成人向けの同人作家さんのシャニマス本のあとがきでAV業界実体験ですー二年ぐらいいたよーって書いてあってふぁ??と思って安部菜々さんの同人誌引っ張って来た。
エス書店さんの華々しい業界の裏側の屈折した背景を並べる感じの、どんなに可愛い娘でもウンコはするだろみたいな影の書き分けが好きなんだけど、
その中でも、ひよこさんが三十路に差し掛かって業界堕ちする本と並んで、一二を争う感じに好きな話。
古いアパートゆえの部屋の軒にあたるところに直接ハンガーをかけるぼろっちさとか
キカタンって紳士諸君なら知ってる人は知ってる単語だけど、処女作で微妙だからこそ"あたり"って喜んでるプロダクションの中の人の心情とか
周りのリアルさが彼女の実在に花を添えて、選択肢に悲痛さを感じさせる。そういう暗い笑いは、純愛よりよほど美味しいです。はい。