自分が没入できるほどの芝居臭くない大人が登場しないからかなぁ。
自分もいい大人になっちゃうと、登場人物の行動や考えにケチつけたくなっちゃうんだよな。
「こいつがあそこであんな馬鹿な行動してなきゃ、問題ごとも起こらず無事解決だったのになぁ」とか、
「なんかこいつって、外資の銀行に勤めてバリバリ働いてる割に頭が単純すぎでしょ」とか。
自分も馬鹿だったし、大人がどんな考えを持ちながら生きてるか知らなかったからかな。
いくつになっても人間は馬鹿だとは思うけど、やっぱり中高生のころは今より馬鹿だったし、割り切って生きることができてなかったよね。
そういう割り切れないもやもやした人間らしさって、物語にすれば面白くなる要素なのかもしれないけど、リアルさを期待した目で見るとただの馬鹿にしか映らなかったりする。