2020-05-10

私は韓国感染対策が上手くいっているようには思えない。

その理由を書く。

  

一つは感染拡大初期の増加。FT対数グラフを見るとわかるが、韓国は初期の爆発的増加は世界有数、ベスト3を争うくらいの爆発的増加を示している。

どうしても感染者を100%把握出来ないことを考えれば、感染拡大のスピードより感染者を捉えるスピードが速く、見かけの上で世界有数の爆発的増加に見える可能性がある(発症前にウイルス排出ピークが来ることを考慮するとこの考えは苦しいけど、それでも可能性はある)。

爆発的増加は実効再生産数が高いことを示しているから、初期の対策は上手くいかなかったと言える。

  

ただし、韓国感染拡大初期に宗教団体クラスターが発生したので(2月中旬ころ)、濃厚接触者を集中的に検査することで見かけ上爆発的に増加したと捉えることに蓋然性は高いのかもしれない。

しかし、韓国2月の死者数が前年同月比で1割高くなっている(日本はほぼ同じで若干だけど減っている)。

新型コロナウイルスが昨年10月11月くらいから既に世界に広まっていたことは確かだと思われるが、どの国も超過死亡は3月から高くなっている(これもFTなどで確認できる)。

2月の時点で韓国の1割増は特殊な状況と言える(新型コロナウイルスに由来しない可能性もあるけど、由来しないのであればそれは別の、かなり大きな問題がある)。

超過死亡率はボンバルディアニューヨーク市では400%近くになるが、アメリカ全体では15%程度なので、韓国10%増がいかに不気味であるかわかると思う。各国、感染ピークは3月以降であることを考えると、韓国の超過死亡が3月4月さらに増えることも予想できる。

出来るが、もしかしたら韓国では感染拡大のピークが1月から2月だったという可能性もあり得る。

その場合韓国は(死亡を伴う)感染拡大は遅くとも1月に既に始まっていたことになり、これは感染初期に感染者を追えていなかったとなる(感染に気が付かなかった韓国がどうのこうのというより中国WHO責任が大きいだろう)。

また韓国感染者推移を見ると、非常に短期間で抑え込むことに成功したことになっているが(抑え込むスピード世界で唯一といっていいくらい)、1月から感染が拡大していたと考えると、短期間での抑え込みは見かけの上のものであると捉えられる。

やはりその場合韓国対策が上手く行っているとは言えない。

  

一年後、詳細なデータが各国で揃った時に、やっぱり韓国感染対策は非常に上手く機能していた、と評価出来るかもしれない。

しれないが、現状で韓国対策機能していたと考えるのは難しい。

別に日本対策が上手く行っていると言いたいわけじゃない。どの国も対策機能したのかどうか評価するにはまだ時間が足りない。

したがって、以上はあくまで現状における話。

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