小学校6年生の時に病気で父を亡くしたのだが、亡くなった時、普段勉強を全くしなかった私がずっと漢字ドリルをしていて気持ち悪かったと母親から聞いた。
どうしていいか分からんし、宿題の漢字ドリルをやらないとな。と思ったのは覚えているんだが、今思えばあの時の私は気が動転していたなぁ。
父親は自宅で急に息を引き取ったのだけど、それを発見した母親が見るからにパニックになっていて、一緒に住んでいた母方の祖父と祖母が母親を落ち着かせながら「お父さん、ダメかも。目が真っ赤でね。」と教えてくれた。
母親の乱心ぶりを見て幼いながらに、私はしっかりしなければ、今おじいちゃん達に迷惑をかけてはならない思って辿り着いた考えが漢字ドリルだった。
救急隊員と警察が来て、知らないおじさんがいっぱいで騒がしい中父方の祖父と祖母が来たあたりからもうあまり覚えていないのだが、あの時私はショックをあまり受けていなかった気がする。
葬式が終わった次の日には学校に行っていたし、その後も特に父親が居ないことで苦しい思いをすることなく生きてきた。
それが今だったらどうだったんだろう。
私は父親が大好きだったので、息を引き取るタイミングが今ならば、理解ができてしまう今ならばきっと耐えられなかっただろうと思う。
でもそれも父親のパンツと一緒に洗わないで!みたいな時期を通っていたらそんなこと無かったのかな。
今更もう一度父親に会いたいとは思わないけど、結婚式には呼びたかったな。
そんな予定今の所ないんだけど、同級生の結婚報告を聞く度に私も父親に彼氏を紹介するビッグイベントをやりたかったなとか、結婚式で泣かせたかったなとか、今更ささるものがある。
優しいね
俺も高校時代に父親を亡くしたけど学校休めるラッキーぐらいしか覚えてないぜい