2020-05-04

Good morning, World

備忘録SARS-CoV-2 (幼名 2019-nCoV)というコロナウイルスが引き起こすのがCOVID-19という急性呼吸器疾患。病名の別称として「新型コロナ」「新型肺炎」ともいわれる。

2019年末ごろに中国人類によって発見された新型コロナウイルス肺炎は非常に厄介で、新型コロナ前の世界と後の世界とを分断するインパクトがあるウイルスであると考えている。

クスリの点から考えてみる

(イ) ワクチン研究が進んでいる。しか有効ワクチンはできないとみている。風邪ウイルス一種であるコロナウイルスは、一般論として変異が非常に早い。武漢で見つかった割には、武漢株とヨーロッパアメリカ株とでは区別ができるほどであり、後者の方が毒性が一段と違うとされる。3か月そこそこで変異株が見つかるほど変異が早い。では今から作ったワクチンはいつの株に間に合うのだろうか。

(ロ) インフルエンザワクチンですらだいたい香港ソ連型があってABとある。そしてワクチンが必ず効くわけではない。(おたふくかぜ麻疹のように高い確率できくワクチンもあるけど)。では、コロナウイルスワクチンは効くのか? 無発症感染者が市中を闊歩するようであればそのワクチンは「有効」と評価していいのだろうか。

(ハ) 薬は有効なのか。発症後の治療有効だとしよう。しかしSERS-CoV2の厄介さは重症度だけではない。熱や咳が出たら薬飲んでおねんねしてればOKっていうヌルウイルスならこんな状況にはなってない。極端に言えば「よくわかんないんだけど顔を合わせた人間がみんな病気になる。しかも朝元気ででも夜死ぬ」という西洋呪術か何かみたいな感染能力と症状との組み合わせが厄介なのである

◆かからないという点から考えてみる。

(1) 人類はよほどの覚悟があったとしてもこのコロナウイルスを撲滅できない。まず、すべての人間清浄にしても他の生物(多分哺乳類だ)がウイルスを持っていればまた発生する。SARSコウモリかなにかが元宿主であったし、MERSヒトコブラクダである。そしてSARSMERSも定着しているし、根絶はそもそも目指されていないといっていい。SARS-CoV2は猫やトラにうつったという報告もあった。人間だけどうにかしてどうなるものではない。

(2) それでもせめて人間だけでもどうにかしてみるとしよう。発症前に感染させることができるうえ、無発症感染者が一定数いる。神出鬼没、落下傘降下作戦自然発生的といっていい。潜伏期間もはっきりしない。発症するとして感染からまでは他人うつさないのか(つっても、うつされている以上体のどこかに一定量のウイルスが付着しているとみていいんだけど)、いつからうつすのかわからない。

(3) 2を補足する。当該ウイルス物質の表面上で失活するまでの時間執筆時点でよくわかっていない。3日ほどという説もある。仮に感染者が一人もいなくなったとしても、失活前のウイルスを拾ってしまえば感染者がまた出てくる可能性がある。

(4) 感染者が存在し続ける限り根絶はできないといっていい。未発症感染者という存在のせいで、感染者がいなくなって、今後も出ないと宣言するのが極めて困難である

◆どうしても地球から抹消してみよう。

それでも何とか感染者をいなくしてみよう。最後感染者が1人になり(なんなくてもいいんだけど)、その人が排出したウイルスがすべて失活すればこの病気地球から消えてなくなる。新型コロナがなめらかな物質表面で3日失活しなかったという説があるが、最後排出したウイルスが失活するまで1週間としてみよう。発症した場合他人うつす期間はどのくらいだろう。発症から3週間程度で死亡した話はある。余裕を見て発症から4週間は他人うつものとしよう。では、感染から発症まではどのくらいとしよう。1週間としよう。すると、最後から2番目に感染した人の感染から6週間はウイルスは活性を持ったまま地球上に存続しうる。非発症感染者も仮に感染からウイルス排出がやむまで5週間としよう。

すると、とある時点から6週間世界のみんなが完全に引きこもれば、地球上に感染力のある新型コロナウイルスはなくなることになる。でも、こんなことはそれこそあり得ない。まさに仮定することが無価値以外の何物でもない妄想である

人類SARS-CoV-2のいる地球で生きていくことになる。昨年11月に送ることができた生活はもはや送ることはできない。紙のない世界で生きていくことができない。文字のない世界で生きていくことができない。通貨のない世界で生きていくことができない。蒸気機関のない世界で生きていくことができない。石油のない世界で生きていくことができない。電力のない世界で生きていくことができない。半導体のない世界で生きていくことができない。電気通信のない世界で生きていくことができない。

たかだか1万年前にはこれらはすべてなかった。もはやこれらがない世界想像するのは困難だ。そして、同様に、SARS-CoV-2のない世界で生きていくことができない。

新しい世界よ、おはよう。

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