2020-04-30

【檄】彼らに罰を与えよ

国家権力の最大の仕事ひとつは再分配、わたしたちから集めた税金をどのように使うのか予算を決め執行することだ。そしてその仕事こそは、彼らの力の源泉でもある。

平時であれば、これほど多様化された社会である、それぞれの立場環境により何を優先すべきは変わる。わたしたちの利害は対立する。彼らはそれを調整する。

しかし、今は平時ではない。国難であり、非常のときであるウイルスは、病は、死は、イデオロギー世代階級党派を超え、等しく襲い掛かる。感染症の前にわたしたち平等であるわたしたちが、いま、優先すべきものはただひとつだ。

政権が、この状況で決めた補正予算案に含まれものが下記である。各省庁・利益団体既得権益層がいか予算を奪い合ったか、よくわかる。これが、10万円給付などと抱き合わせされ、ほぼ無審議で国会を通過する。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/202004/CK2020042502000145.html

経済産業省「Go To キャンペーン」 一兆六千七百九十四億円

内閣府離島来訪促進事業」五・六億円

国土交通省訪日回復プロモーション」九十六億円

これがこの国の権力仕事である

これがわたしたちが選んだ政権である

むろん、選挙は、より良いものを選ぶためには機能していない。

わたしたちは残念ながら自らより優れたものを選べるほど賢くはない。

しかし、わたしたちは彼らに罰を与えることは、出来る。

革命のような時間コストをかけなくていい。選挙制度はそのためにある。

彼らを落選させればいい。落選させると言えばいい。

彼らの権力は、所与のものではない。わたしたち主権者が、彼らに与えたものだ。

与えたものは奪うことが出来る。

無能な、冷淡な、そして強欲な彼らに、罰を与えることが出来る。

わたしたちは、彼らを選び直すことを通して、偏狭官僚システムにも罰を与えることが出来る。

彼らがむさぼろうとしているその金を、

ワクチン治療薬の開発のために

医療従事者を守るために

依然として増えることのない検査拡充のために

苦しむ人々の今日食事のために!明日家賃のために

わたしたち健康財産のために

使おう。

彼らに罰を与えよう。そして変えるのだ。

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