2020-04-03

マスク2枚」よりも、怖いのはその後

個人的に「マスク2枚配布」自体はそれほど悪くないと思う。費用対効果がどれほどあるかは私には判断できないが、少なくとも「無意味」ではないと思う。問題はこれから

政府によって全世帯マスクが配布されれば、今後の政策は「全世帯マスクを所持している」ことを前提に行うことができる。私には、初めからそれを見据えての提案だったようにも思える。

すなわち、政府は今、国民に何らかの行動制限をかけることを考えているのではないか? そしてその時はきっと、多くの国民は諸手を挙げて賛成するだろう。「マスク2枚」を叩いていた人たちでさえ。

私自身、何らかの行動制限が「絶対に不必要だ」とまでは思わない。しかし、有効政策には必ず副作用が伴う。我々主権者たる国民には、その副作用から目を逸らさな義務がある。

人権は、緊急事態にこそ危機さらされる。戦争人権を奪ったように。

それがどんなに魅力的な提案だとしても。みんなが口を揃えて「それが正しい判断だ」と叫んでも。「本当にそうかな?」と、空気を読まずに疑問を呈することができる人に私はなりたい。

私が恐ろしいのは、政策ではない。それを精査することなく、ただ甘受するだけの国民の方だ。

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