差別されていた美女は救われて幸福になり、虐げられていた国々は差別の対象から外れてみんな平和になる。
確かに話を見る側からすると、出てきた登場人物が差別から解き放たれて自由になる方が救いがある。
例えば(寄生獣みたいに)人々の中に化物が溶け込んでいて、
寄生獣と違ってそいつらを殺すことが特務機関の秘密になっている。
特務機関の男女は人の形をした化物を殺し続け、普通の人からも非難される。
しまいにはテロリストだと言われるが、事実を知る彼らは殺し続けるしかない。
そういう悲しい話でもいい。融和はありえないが化物は狡猾で人を取り込むのが上手。
自分たちのやっていることが理解不十分で叩かれるという物語はすでにある。
こういう後ろめたい東京グール的ななにかでなくともいいが、
ともかくリベラル的なみんなおててをつないでゴールインという形式が疲れてきた。
一緒にいて嫌な奴はいやなやつだし、隣人でも殺したいと思う世の中だろう。
隣人を殺してウェーイすることに疑問を持つ話はFFタクティクスでもあったし、
もういいな。かといって隣人を殺してウェーイするだけでは流石に後味が悪かろうし。