2020-03-06

漏らして受かる公務員

とある大きめの地方都市新卒で働くことになります。これを機に、増田でくだらない冗談を書いたりすることから卒業しようと思います

たま~にホッテントリ入りした時とか嬉しかったな。これまで私の増田ブクマしてくれた皆さん本当にありがとう

最後に、とても増田らしい話を書いておこうと思います

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もともと某市の地方公務員第一志望だった私は、3次試験という名の最終面接の会場に緊張した足取りで向かっていました。筆記試験がどれだけ良い点数でも、小論文で採点者を泣かすことができても、面接が失敗すれば公務員にはなれません。

未だに民間内々定が一つもない、夏。

思えばこれまでの民間面接は全部ここのための練習試合でした。完全にマニュアル化されたドアの開け方、「もちろん御社第一志望です!」というウソ。そんなの誰もができること。働きたいという意思が薄いことは見透かされていたのでしょう。じゃあどうすればいいの? 熱意を持って自分しか無いエピソードを話す。そんなの頭ではわかってるんだけどさ。

会場到着。

小さめのビル。清掃のダンディーなおじさんに挨拶(あの人が実は管理職だったり、とか思っちゃうよね)。面接開始予定時刻までは時間があるので、通された会議室で待機します。同じように早く来すぎでしまった人がもう一人。私の後にもすぐもう一人。3人がだだっ広い会議室微妙距離感で座って待っています。あの人はもう内々定あるのかな。あっちの人は国家公務員も考えてるのかな。

ちょっと冷房がきついかな。空気が対流する様子を想像して暇をつぶします。

14時。

受験番号○○の方、どうぞ」ついに私の番が来ました。

それと同時に奴がきました。

便意!!!!!!!!!

思えば待機してる時から全く便意が無いわけではありませんでした。でも1~2時間は余裕で我慢できる感じだったし、面接が終わってからすがすがしい気持ちトイレに行けばいいやと思っていました(早口でまくしたてる言い訳)。

すべてが間違っていました。

待機していた会議室椅子から立ち上がる私。あっコレやばいやつ。面接官が待機する隣の部屋へ。その一歩一歩が尻を刺激します。ドアの前に立ちます。私の人生を左右するドア。私の下半身のドア。

私「失礼します」

うんこ「失礼します」


出た。


幼稚園生のころの記憶なんてほとんどありませんが、園内で漏らしちゃって先生下着を交換してもらったことだけは何となく覚えてます。あの時は迷惑かけたなあ。

そういえば小学生の頃って妙に大便を学校トイレですることに抵抗ありませんでした?

中高になっても男子って本当にくだらない下ネタ好きな人が多いでんですよ。

そして今の大学生の私。

20ちょっとの短い人生走馬灯のように(うんこの)思い出が駆け巡ります。そして今、私はここで社会的な死を迎えるのです。第一志望の最終面接会場で。

......

いや、ここで死ぬわけにはいかない!!!!!!!!!

♪~(The Fatback Band - Spanish Hustle)

ニコニコ笑顔のまま、下半身に全神経を集中させ、括約筋が馬鹿力を発揮します。

ブツ放出はその開始から一瞬にして停止されました。しかし、一瞬であろうと出たものは出たのです。尻の割れ目に若干のブツが挟まっているのを感じます

ああ! そして今こそ私はそれを自覚しながら椅子に座るのです。死こそ免れましたが瀕死です。

面接淡々と進みますノートにびっしりまとめた想定問答集を思い出しながら、自らの熱意、そして私にしかないエピソードを交えつつ話します。

もっとリラックスしてくださいね」「は......(今リラックスしたらまた放出されちゃう......)はい!」

あなた自身努力したと思える経験を教えてください」「(今の私の括約筋は......)インターネット上の設計図共有サイトで私が趣味で書いているプログラムを公開(GitHubで尻穴を公開?)したところ、海外の方から......」

ついぞ面接官に漏らしたことがばれることはありませんでした。

面接が終了し、駅のコンビニ下着いわゆるパンティーを買いトイレに駆け込む私。普段便器の中なんて見ないですけど、その日だけはちょっと見ました。

きれいな大便。

そして私は合格の知らせを受け取ったのです。

ありがとう、大便。

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