なんかすごく大変そうだなって思う。
今思うとすごく失礼だけど、私は最初この本は「ある程度現実の加味されたフィクション」なんだろうなと思ってて、それでも面白いから読んでたんだけど、著者のお兄さんがツイッターやってて、フォローしてみたら話に出てくる人たちもツイッターで絡んでて「えっ、この人たち実在してる…?」って本当にビビった。
すごくあたたかい家族や友達、信頼できる仲間に囲まれたお兄さんで、霊が見えて、憑いてて、除霊(浄霊?)できる能力を持っていて。設定盛りすぎやろって感じの、いかにも主人公感のあるご本人やそのお仲間なので、失礼だけど「実在するんか…」って衝撃だった。
そのお兄さんがツイキャスやってたから聞きにいったんだけど、楽しくもあり、切なくもあった。
霊なんて見えないし除霊もできないって人なら、そもそも頼られたりしないんだろうに。どうにかできる力があるばかりに、頼られて、妬まれて、すがられて、でも間が悪くて助けられなかったら、恨み言を言われて。
神様じゃないんだから、すべての人を助けられるわけないのに。そんなことわからなくなるくらい、藁にもすがる思いになるほど相談者の人もつらかったんだろうなと思った。でも恨まれたお兄さんも気の毒。本業は別にあるみたいで、忙しそうなお兄さんだし。
見えたり憑かれたりして怖い思いをするくらいなら、霊なんて見えない、感じないで生きていけたほうがずっと楽だよね。
霊なんてインチキ派の人もいるんだろうけど、どんな悲しい不幸なことが起きても、霊とか信じず感じずで、自分を保ってポジティブに生きていくならそれも立派な生き方だと思う。この世はやっぱり生きてる人のためにある世界だと思うし。
お兄さんフィクションと思っててごめんなさいって気持ちと、お体を大切に長生きして下さいって気持ちがある。霊的なアレコレは心身共にとてもしんどくなるようなので。無理しないで、そんなに頑張らないでって思う。
家族がいて信頼できる仲間がいてって、素晴らしいことのようだけど、どんなにしんどくてもそこから逃げられないってことでもあるだろうから。このお兄さんはそんな無責任なことは考えないのかもしれないけど。自分を大切に、幸せに生きてほしいなと思った。偉そうでごめんなさい。