日本で有名な会社を上げたら上位に入る会社だけあって給料も大手なりのものを貰えたし、所属していた部署はそこまで残業が酷いところでもなかったし、人間関係も普通のところだった。実際に辞めるのは自分自身でも狂っていると思うが、辞めるに至った理由を書いて行こうと思う。大手の会社に勤めている人は分かると思うが、会社の規模が大きすぎると同じ会社でも他の事業では激務さや雰囲気などは大きく異なるため、ここでの話は同じ会社ですら役に立たないので注意。
入社から退職まではコンシューマ向けサービスのクラウド部分を担当する事業組織に属していた。電機メーカーのためか力が入れられてるとはそこまで言い難い部署である。今どき力を入れなくていいのかとは思うが。仕事は主に上から降ってくる雑な要件の設計と実装をしており、技術的に難しいこともなく基本的に時間さえかければなんとかなる仕事である。
まず辞める前提として考えていることが、この会社もといこの事業組織が定年退職まで存在していないだろうというものである。大手だろうが会社なんて廃れていくものだし説明は不要かもしれないがいくつか理由を書いておく。
1つ目、他の事業組織や他の会社の思惑に乗るだけでビジネスを独自に考えることができない。事業組織の成り立ちから仕方がないのかもしれないが、そこを考えられる人材は既に巣立っていると思われ、かつリスクをとれる人がいなくなったと思われる。
2つ目、ほとんど派遣会社に任せっぱなしで技術的な蓄積は何もない。ほとんどが派遣会社頼りでその人達がいなければ何もできず、その人達が離れたらまたリセットである。
3つ目、その危機感を持っている人が皆無であり、組織構成もそれらを解消できると思えない。
愚痴も混じっているし他にもまだまだあるが、クラウドのインフラよりの技術がどんどん敷居が下がって行く中で何を作るか考えられないのは致命的と思っている。大手の強い面も一応書いておくが資金はハッキリいって大手だけあって沢山あって、この仕事でどうして飯が食えるのか分からないのに沢山の人を雇うことができていた。いつかは切られるだろうが。
そういった理由から大手で働き続ける魅力の一つである安定して働き続けるということが考えられなくなり、大手の利点でもある所属変更ももちろん考えたが行けそうな範囲で未来がありそうなところは見つけられなかった。
そしていつ転職するのがいいかを考えるようになった。上でも書いたが基本は派遣会社に任せっぱなしなので働き続けても仕事として技術的な蓄積はなく、かといって仕事を派遣会社に流すだけの仕事をしても会社独特のノウハウが溜まるだけで身に付くものはそこまでないと年上の社員達を見て感じた。ただし給料もそれなりに貰えるので働き続けると歳と引き換えにお金は溜まる。
このままいた場合に10年後の40歳の自分を雇うかと聞かれたら雇わないと思った。5年後に雇うかと言われたら雇ってくれるとこもあるかもしれないが、歳をとるほどマイナスになるならお金もそれなりにたまった今が無難なタイミングと思った。他社含めて大手の会社が解体されていく中で大手の人間の力にならなさが露呈していくことも怖かった。会社に居ながらもプライベートで勉強して転職可能な人材に成れればいいのかもしれないが、賃金と引き換えに意義を感じられない仕事をし続けるのも嫌だった。
10年後20年後30年後どうなっているのかを自分が考えた中で行動しているだけで外れるかもしれないし当たるかもしれない。それでも体に無理が効くのも今のうちしかないと転職を決意し辞めた。言い残すことがあるとすれば、関わっている人達が使いたいと思わない製品やサービスを作るのはやめてくれである。
私も全く一緒です。 私はただ割り切って勉強時間が確保できるし職歴になるからまだやってるけど、これが少しでもブレたらもう辞めるなー。 最近働き方改革で人員減らされてて、残業...
時すでに遅しだが、それはもったいないことをした。先輩達が良いロールモデルにならなかったようだが、それは裏を返せば、楽して給料もらえるということでもある。 これは結婚を真...