2020-01-15

絵師匿名メッセージ先を置き給ふこと勿れ

いや神にも絵師にも限らず。

世にいる同人作家たち、どうか匿名メッセージを送ることのできるツールの使い方について、今一度考えてくれ。

ここ数年、匿名感想を送れるツールが大流行する一方で、匿名で送られる悪意あるメッセージを送る輩が大量に出現している。

なかには、悪意に晒され続けた結果、ジャンルから立ち去ったり、危機感不安感でメンタルを正常に維持できずに作家であること自体をやめた人もいた。

その度に、返答のツイートや、作家気持ちを綴ったツイート拡散され、多くの人はコメントする。

「ひどい、こんなことを言う人がいるだなんて」「同人誌趣味から作家文句を言うべきではない」などなど…

うん、そうだね。私も思う。

なんなら、私の敬愛する神絵師貴様なに晒しとんじゃワレ!!くらいは思うし奥歯もガタガタ言わせたい。

だって作品を生み出す作家が、匿名の下らない逆恨みで筆を折ったらすごく悲しい。恨める先があるなら恨んでしまうと思う。

できるなら時を遡って、そいつ匿名くだらなメッセージを送るのを止めたい。

でも、それって無理なんだよね(当たり前体操

というか、そういう悪意のあるメッセージ回避することは匿名ツールを使っている以上はもう無理なんだと思う。

ここで例え話をしたい。

ひとつ会社があるとしよう。記事を書くところとから印刷データまで、雑誌を作る会社

その会社にいる人って、写真素材を集めるカメラマンさん、記事を書くライターさん、編集をするデザイナーさんだけだと思う?

そうではない、経理法務そのほか事務お客様対応するお仕事のひともいるはず。

「この記事すごく良かったです」「この記事面白くなかったから、この系統特集やめて」「なんだこの記事、ふざけてるのか?」「どこの書店にもないんだけど、この号はどこで入手できる?」など、いろんな声を聞く役職のひとがいるはずだ。

その人たちは「良かったという気持ちを伝えたい」から「より良い記事を求めている」、「二度と買わない」までいろんな気持ちを持っている。でも企業ですら、この声を選んで聞くことは叶わない。

さてさてお察しの方、話が早いな。

そう、この会社のすべて役職仕事をこなしている(ようなもんな)のが同人作家なのだ

いやほんとえらいよ画面前同人作家たち!

ネタしか原稿して編集までやってなんなら告知も宣伝頒布もぜんぶ自力でやってるのえらい!!

ただカスタマーセンター設置したらもうどうしても変な奴は来る!

オールタスクオールセルフである同人活動においては、どうしても感想以外に通販のご相談クレームなど届いてしまう!


前置きが長くなったが、ここまでの話でもう「悪意ある匿名メッセージは届いちゃうものであることは分かったと思うのでタイトルに戻ろう。

「神絵師よ、匿名メッセージ先を置き給ふこと勿かれ」

同人作家たち。どうか匿名メッセージはいっそのこと置かない、と選択できないか

くだらないクレーム対応をするのが面倒くさいだとか、作業中にアドバイスメッセージが来ると凹むとか……悪意のあるメッセージを受けて、筆を折ってしまうとか……

悪意がなくても、中古で買いました、良かったです!友達に読ませてもらいました、良かったです!みたいな言葉にも傷ついて仕方ないとか

兎にも角、「匿名ツール」を利用することでストレスを感じて、メンタルを損なうおそれがあるなら、

作家としての活動に支障が出てしまうのなら、

匿名メッセージは置かないことを勧めたい。

リスクマネジメントとして、いっそ「置かない」を今一度検討してほしい。

これほど多く、匿名メッセージのせいで筆を折った作家がいるのだから、そろそろ「匿名で傷つけてくる奴がいるだなんて酷い!」だけじゃなく、同人作家側も「傷つくかもしれないリスク」があることを学習して、

そのリスク感想をもらえる喜びを天秤にかけたうえで、

自衛として匿名ツール撤廃してみるのも、無しじゃないだろう。

長くなってしまい失礼。

最後になるけど、前述したとおり悪いのは悪意のあるメッセージをわざわざ匿名で送ってくる卑怯な輩だと思うので、そこは大前提にしておいてもらいたい。

それでは。読んでくれた人ありがとう

(あーあ…あの神作品ついにピクシブから消えてしまったなあ…)

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん