拝啓、母上さま。お元気ですか?
面と向かって言うのは恥ずかしいので、匿名ダイアリーにしたためます。
東京に出てきて、3年。仕事をして家事をしてたまに遊んで、元気にやっています。
母は、お元気ですか。元気があればなんでもできるそうですよ。
だから、元気がないなら、元気を送ります。送料無料、お急ぎ便で送ります。
娘に不可能はありません。
私がここで言いたいのは、母は我慢をしすぎだということです。
用事もないし電話をかけるのは悪いだなんて言わないでください。
母が電話苦手なのは知っています。相手が見えないのは話づらいですよね。
でも、ラインで用件だけ話すよりはその人の表情を感じられると思いませんか?
わたしは基本的に母の話が好きなのです。母の話を聞いていると、ちょっとした日常を丁寧に切り取って心のアルバムに貼ってあるような、そんな印象を受けます。
父のお腹まわりが最近とみにまるまるとしてきたという話も。地球は平和に廻っているなーという感じがします。
帰郷した時、帰り際に見せたさみしそうな顔が忘れられません。
はは、母は専業主婦だし、繊細なひとだから集団の中にいるとちょっと疲れちゃうこともあるのだろうと推察します。
だから、知らない人の集団に飛び込むのは勇気がいることでしょう。わたしも結構苦手です。
でも、もし参加してみたい習いごとがあるならば、ぜひ行ってみてください。ネットでは不安を煽ぐようなことが無責任に書かれていますが、
本当はなんてことないんですよ。なんてことがあったら次行けばいいんです。
最初の一歩を踏み出すことに最初に手を貸してくれたのは、母なんですよ。
だから大丈夫なんです。安心してください、はいてますよ。じゃなくて、安心してください、平和ですよ。と言いたいのです。
拙い手紙になってしまいましたが、これを母が見てくれると嬉しいな。いや、恥ずかしいか。
途中おこがましいことも書いてしまいましたが、そこはへっへと笑って許してください。
敬具。
関係ないけどはてなで一休と言ったら不倫騒動を連想してしまう汚れた体になってしまったな
泣いた