昨日、夢を見た。ずっと昔の夢。その夢の中では僕たちはまだ十三歳で、そこは一面の雪に覆われた広い庭園で、人家の明かりはずっと遠くに疎らに見えるだけで、降り積もる新雪には、私たちが歩いてきた足跡しかなかった。
――新海誠「秒速5センチメートル」
教室の後ろ、左から2番目の席には、「現実」の小学校で友人だった男子生徒が座っていた
互いに目配せした後、私は席に向かう
隣席の女子生徒が何かをしている。どうやら、この人とは知り合いのようだ、見覚えはないが
授業が始まる。なぜか内容はマインスイーパーだった。
今日は新しい単元のようで、周りが悩んでいるのが雰囲気で分かった
一通りのルールが規則が解説された後、切り抜きの法則という聞き覚えのない法則が提示された
それを不思議に思い、いきなり場面転換した授業を不思議にも思わないまま、教員に質問をする
「今のままで解けているなら、それで良いよ」と、そう言われた
そうか、教師がそういうのならそれでよいか、と納得し、また場面が変わる”
昨日の夢は、こんな雰囲気だった
夢から醒め、さらさらと砂細工が崩れるように薄らいでいく記憶の感触ではあるけれど
先ほどまで確かにそこにあった、現実感の強い教室の雰囲気、そして居心地の悪さ
やはり、あの空間は好きになれない
たとえ人生をやり直せたとしても