2019-12-03

帰ってきた匿名

おれがインターネットを始めた時、それはFLASHゲームしかなかった。

時に、2019年。

サードインパクトは起きなかったし、新作エヴァは延期され続ける。

シンジくんの同期は大学生になってしまった。

まとめ上がりのクサクサキッズバカにされていた中学生が、まるでインターネット古参のようにPSPDSニコニコ動画を語る。

わたしたちインターネットを失った。それはもう、ここにはない。

匿名性が失われた。誰もアイデンティティから逃れられない。

分散性の象徴は、権力による監視代名詞になった。

情報信頼性メチャクチャになっていき、ゴミの混じったデータが大量に増殖しつづけ、それなのにオジサンから女子高生までが流れてきたツイート妄信し、人を殺す。

情熱を持ったページは絶滅し、広告収入を得るべく嘘のコピーであふれかえる

ポルノサイトすら企業支配され、お試し版へのリンクに「無料」のラベルが掲げられ、クリックすればデータベースに性癖が記録される。

インターネット進化したのではない。輝いていた一つの文化が、いま完全に死に絶えたのだ。

ツイッターYoutube、その他すべてのアカウント名が表示されるWebサービス利用者に告ぐ。

コテハン逝ってヨシ

  • クリックすればデータベースに性癖が記録される。 マジかよ…

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