おれがインターネットを始めた時、それはFLASHゲームでしかなかった。
時に、2019年。
サード・インパクトは起きなかったし、新作エヴァは延期され続ける。
まとめ上がりのクサクサキッズとバカにされていた中学生が、まるでインターネット古参のようにPSPとDSとニコニコ動画を語る。
わたしたちはインターネットを失った。それはもう、ここにはない。
情報の信頼性はメチャクチャになっていき、ゴミの混じったデータが大量に増殖しつづけ、それなのにオジサンから女子高生までが流れてきたツイートを妄信し、人を殺す。
情熱を持ったページは絶滅し、広告収入を得るべく嘘のコピーであふれかえる。
ポルノサイトすら企業に支配され、お試し版へのリンクに「無料」のラベルが掲げられ、クリックすればデータベースに性癖が記録される。
インターネットは進化したのではない。輝いていた一つの文化が、いま完全に死に絶えたのだ。
ツイッター、Youtube、その他すべてのアカウント名が表示されるWebサービスの利用者に告ぐ。
コテハン逝ってヨシ
クリックすればデータベースに性癖が記録される。 マジかよ…