知り合いと見てたドラマが、ちょっとショッキングな展開になった。
主人公が後輩に、頑張って作った手作り弁当を押し付けて逃げていく。
後輩は無表情で、主人公が見えなくなった瞬間に弁当をゴミ箱に投げ捨てる。
ゴミ箱の中で散乱する弁当の中身がアップで映る……みたいな展開。
この後輩ロクな奴じゃないな、と思って、ふと思い出したのが『フード理論』って言葉だった。
曰く、食べ物を美味しく食べるのは良い奴、食べ物を粗末にするのは悪い奴、正体不明な奴は飲食しない、って理論だったはず。うろ覚えだから、間違えてたらごめんなさいだ。
で、何となく知り合いにその話をしたんだよ。
「この後輩ロクな奴じゃないね、食べ物を粗末にしたから悪人っぽい表現になるよな」って。
そしたら知人がブチ切れた。
「やはり日教組は潰すべきだ!」
今そんな話してないけど?
「あのさ、貧しい父と子供がショートケーキを1個だけ買って食べようとしてる時に、借金取りが来てケーキを踏み潰したら、その借金取りは悪人に見えるよねって話」
「いや、その場合、借金した父親だけが悪い。子供がケーキを食べられなかったのも、借金取りがケーキを踏み潰したのも、全て父親のせいだ。お前は職業で人の良し悪しを決めるのか!」
話ってここまで横道に逸れるんだ、ってびっくりした。