嫁といっても、今年の春にプロポーズして12月に籍を入れるから正確にはまだ彼女だ。
俺は去年の冬、10年働いた地元の中小企業を退職した。理由は色々あったが、端的に言ってブラック企業だったからだ。35歳を目前にして400に届かない年収、年間休日は100日もなく、サービス残業は毎月60時間を超えていた。家庭を犠牲にして働く先輩達を見て、絶対にこの会社では結婚できないな、と思った。
数年かけて築いたキャリアや語学力のおかけで、幸運にも一部上場企業の購買部への転職が決まった。(年収は軽く2倍弱!)
色々な経験を積むことができたので、前職の手を上げれば何でもやらせてくれるチャレンジングな社風(笑)にだけは感謝している。
俺の話が長くなってすまん。無事転職が決まった俺は彼女にプロポーズし、無事OKをもらい、来月いよいよ新婚生活が始まるわけだが、一つ問題があった。
嫁の仕事がなにも決まっていない。
俺の転職先が県外なので、彼女は今月末で今の職場を退職して来てくれる。当然、彼女は無職になるわけだが今後どのような働き方をするのか全く決まっていない。
正社員として働くことは俺が反対した。俺の会社は数年おきに全国規模かつ稀に海外への転勤があり、内示も早くて一ヶ月前にしか来ないらしいのでそんな状況下で正社員で働くことは嫁にとってもストレスになるのでは、と思ったからだ。
ならばパートか、というと嫁は接客業は嫌だと言う。かと言って倉庫業や製造業のような立ちっぱなしの仕事は貧血になるから無理。
ならば、と俺はかなり本気でこの提案を口にした。
嫁はかなり絵がうまい。学生時代は友達と同人誌的なものを描いたこともあるらしく、以前に「結婚したら絵でも描いて生活しようかな〜笑」なんて言っていたので、嫁は嬉々としてこの提案を受け入れてくれるかと思っていた。
しかし、俺の予想に反して嫁は「無理だ」と言った。
俺には理解できなかった。「自分の好きなことを仕事にしていいよ」なんて言う配偶者はなかなか貴重なんじゃないか?少なくともウェブ広告にでてくる「絵で生活する?いい大人が夢みてんなよ」なんて言ってるクソメガネ夫よりは数百倍俺の方がまともなこと言ってる気がする。
ともかく、嫁は「無理だ」と言ったのだ。理由を聞いてみると、「自分の絵でお金が稼げる訳がない」「絵を描くことは好きだけど人に評価されるのが怖い」などネガティブな理由が色々でてきた。(大半は上の2つに集約された)
俺は副業でアフィリエイトブログをやっている。その経験上から月に20万以上は難しくても、5万から10万くらいだったら文才も絵心もない俺でも達成できている。
それにどんな仕事をしていたって、評価というものは必ずされるものだからそこまで怖がらなくていいんだよ。とアドバイスを送ったのだが、それでも無理らしい。
結局どうすることにするのかは何も決まってないので、この日記もここで終わるのだが、俺がこの件で感じたことは「好きなことして生きていく」ことが出来ない人がいるんだなぁと言う感想である。
みなさん、配偶者から「好きなことを仕事にしていいよ」って言われたらやりますか?(独り身の人は経済的不安が無くなると仮定して)
できないって人はぜひ理由も教えて頂けると嬉しいです。
やらない 好きなことにまつわるいろいろが全部うまくやれるとは限らないから。 例えばそスイッチのオンオフが難しかったり人間関係が煩わしくなったりスケジュール調整〆切とか大変...
こういう夫は「家事育児は専念する価値のある仕事じゃない」って言外におしつけてるくせに結婚すると「おまえがやれ」なんだろうなあ