2019-11-23

図書館蔵書検索システムが使いにくくなった

早大関係者です。

ここに投稿したところで状況は何も変わらないのは百も承知でしたが、以下表題の件について書きます

図書館システムの変更による使いづらさの発生

早大では図書館システムWINE(1)が9月に新しくなったが、これが非常に使いづらい。何がつらいのかというと、

教員学生に何回か聞いたが、概ねこういった物が出てくる。

ここで出てくる「読み込み」とは蔵書検索結果の読み込み時間である他に、貸出返却の際のシステムの処理時間も含んでいる者もいた。

実際にどういう声が出ているのかというのは「WINE OR KOSMOS 図書館 OR 早稲田 OR 慶應」等の言葉Twitter検索をかけてもらいたい。賛成の声も見られるが、不満の声が多く投稿されている。

システム変更の背景

ことの発端は2017年5月に、早稲田大学図書館慶應義塾大学メディアセンター図書館システムの共同運用に向けた覚書締結を行ったこからだった。そして翌年にはEx Libris社のシステム採用することが決まった。前者に関してはこちら後者に関してはこちらを参照されたい。

また、サービス開始にあたって早稲田大学図書館報『ふみくら』96号に早慶図書館業務同化プロジェクト担当調査役の方が新図書館システム「WINE」によるサービス開始」を記しているので、こちらも参照されたい。

実際の使用

実際に使いづらさを体験してもらったほうがわかりやすいので、旧WINE新WINE検索してみてほしい。例えば、『文藝春秋』第88巻第1号(20101月)を戸山図書館で探していたとする。

WINE場合

タイトル

→書名を入力検索

トップに出てきた発行日の書いていないエントリー選択

→少々見づらいが、図書館所蔵の欄から当該の号は戸山図書館にはなく「中央 3F雑誌バックナンバー書庫)」へ行き、請求記号「サヘ 0116」の場所へ行けば良いことがわかる。

ここまでクリックタップ数は3回。

これに対して新WINEは、

トップページで書名を入力検索

トップに出てきた発行日の書いていないエントリー選択

戸山図書館戸山-B1を選択 ※「配架場所確認」ではない

→Holdingsが2017-2019となっているため、一覧に戻る

→別の図書館を選ぶ(政治経済戸山からは一番近いが、蔵書で言えば中央のほうが多い、など経験が物を言う)

中央図書館バックナンバー書庫選択

→Holdingsに69-96(69巻から96巻が欠号なしで所蔵されている)とあるためここの請求記号「サヘ 0116」をメモする。

ここまでクリックタップ数は6回。もちろん初めから中央図書館のものを探していれば3回でたどり着く。

まとめ

以上のような行動を早大生はとることになる。

クリックタップ数は基本的には変化はないが、この検索画面の読み込みの遅さが利用者負担をかけていると感じる。一冊だけならまだしも、何冊も検索するとなると、相当なストレスを感じるだろう。この例においては、検索結果のトップに出てくるものであったが、例えば夏目漱石吾輩は猫である』など何回も出版されているものであると、目的のものが出てくるまで「結果をさらに読み込む」を選択する必要がある。

今回の図書館システムの変更は早慶での書誌情報合同運用によるコスト削減という部分に主眼が置かれ、教員学生利便性というもの二の次になってしまっているように感じた。読み込みだけでも速くならないだろうか。

(1): なおWINEはWaseda university Information NEtworkの略であるが、ほとんど知るものはいない。

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