2019-10-30

転職から逃げたツケが回ってきた

30代前半で政令指定都市に在住。社員数百人の古き悪しきSIerに勤めている。

年収は500万~600万未満と言う感じで大したことはないが大企業の子会社ということで仕事は安定していて、退職金企業年金制度もある。古臭い企業文化と将来性の無さに目を瞑れば働きやすい。

最初転職を考えたのは5年ほど前、ギリギリ第2新卒だった頃。要因は時代遅れ仕事環境スキルが身に付かず人の管理エクセル操作ばかりの仕事に嫌気がさした。

勢いで「とにかく東京だ」と考えて無計画活動を始めた結果、深夜バス東京に行き1日3社面接して心身共に疲労困憊の中、3社とも面接通過してしまい「もう疲れた...」となってしまった。

実はその時も選考を進めるべきか考え直すべきか悩んで増田投稿した。すると思いの外反応があり「とにかくチャレンジしてみるべき」「安定して収入そこそこの仕事を捨てるなんて信じられない」「本当に技術的なことに興味があるなら日頃からもっと勉強してるはず」など様々で余計に悩んだ。

結局その時は「まだ今の会社で頑張れることがある」と自分言い訳をして転職を中断した。

それから5年。結局仕事環境は何も変わらなかった。相変わらず開発環境インターネットに繋がらないしエクセル課題管理・進捗管・スクショを取って、subversionバージョン管理している。

その間、仕事では数人チームのプロジェクトPMをやったり、個人ではクラウドなりDockerなり勉強してアプリを作ってリリースしてみる、などしていた。

だけれど会社の変わらなっぷりを見て危機感は日に日に増している。別に多くを求めているわけではない。世界を変える仕事や高い収入を求めているわけでもない。エクセル地獄と酷い社内システムを止めて、IE以外のブラウザgithubチャットツールが使えてCI/CDできるようなインターネットにつながった環境で働きたいだけだ。でもこの会社にその環境が入る頃には世間から2週遅れぐらいになっているだろう。

最初転職活動原動力希望であったが、今は危機感に変わった。このままここにいては、この会社以外で生きていけなくなる。

そんなこんなでまた転職活動に思い立ったわけだかだ、タイトルのとおりツケが回ってきたと感じる。

それは年齢が上がったこと、そして今年第一子が生まれたことだ。

前回の反省を活かして今回は東京ではなく住んでいる地域仕事を探し、詰め込みすぎないように進めている。というか詰め込むほどの求人は無い。一応転職先の軸みたいなものはあるが、声がかかるのはベンチャー企業だったり英語能力が求められるところ(当方TOEIC610のクソザコ)が多い。さらには大部分が東京本社地方拠点扱いでリモートコミュニケーションベースになるような環境だ。

ここまでぬるま湯に浸かってきたもう30を過ぎたおっさんがいきなり環境が全く異なるベンチャーなんかでやっていけるんだろうか。自分適応能力不安を持ち、古い保守的な考えが染み付いてしまった。

自分だけならまだいい。でも今は子どもがいる。妻も育休を終えて職場復帰する予定なので共働きではあるが、妻は転職に難色を示している。

収入はどうなる。仕事が大変でうつになったりしないか子ども保育園に行くようになれば休まないといけない日も増える。いずれは住宅も購入したい。

一人だった頃より考えること、決断を鈍らせる要因が増した。

かに子どもが生まれた直後に転職なんてリスキーだと思う。だけれど現職に留まるのはそのリスク先延ばしにしているだけとも考えられる。もし10年後、今の会社が無くなったり人員整理を始めたら自分の行き先は無い。子どもが大きくなるのを待ってから転職しても拾ってくれる会社があるとは思えない。既に遅い自覚はあるが、動くなら本当に今がギリギリだろう。

自分は将来のリスクを見て、妻は今のリスクを見ている。そんな感じだ。

みんな知ってのとおりエンジニアは深刻な人材不足で超売り手市場。2社だけ受けてどちらも内定をいただいた。

仕事内容や技術周りの環境は現職からすれば申し分ない。だけれど前述のとおり、待遇制度さらには自身適応能力への不安決断に迷っている。全ては過去転職放棄したツケが回ってきたものだと感じている。身軽なうちに環境変えるべきだった。

いくら悔やんでも過去は変わらないが、また自分はここから逃げ出すのだろうか。

  • ワイは30代後半でIE以外のブラウザ、githubやチャットツールが使えてCI/CDできるようなインターネットにつながった環境で働いてるけど年収500万超えたことないやで そんな環境より年収ア...

  • 幸福な生活をしている者が環境を変えられた試しがないと孟子も言っている

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